ヴェルヴェっちょ

そして、バトンは渡されたのヴェルヴェっちょのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ、石原さとみ扮する梨花の奔放っぷりに終始苛々させられました。 まぁでもそれは彼女の演技力の証に他なりません。

第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説を映画化。
血のつながらない親の間をリレーされ、これまで4回も名字が変わった優子(永野芽郁)。現在は料理上手な義理の父・森宮さん(田中圭)と2人で暮らす彼女は、将来のことや友だちのことなど様々な悩みを抱えながら、卒業式にピアノで演奏する「旅立ちの日に」を猛特訓する日々を送っていた。一方、夫を何度も替えながら自由奔放に生きる梨花(石原さとみ)は、泣き虫な義娘みぃたん(幼い頃の優子)に精いっぱいの愛情を注いでいたが、ある日突然、みぃたんを残して姿を消してしまう。

個人的には、今作の優勝、実直な森宮さんを見事に演じ切った田中圭。 彼が演じる森宮さんも、結婚相手の梨花に人生を翻弄された夫の1人。 しかも、結婚式の直前に連れ子のみぃたん(優子)がいると知らされても、放り出さず、直向きに「父親」として優子を育てる。 森宮さんが優子の親たちから託されたバトンを落とさないよう懸命なのがグッときました。