ゆき

異物 -完全版-のゆきのレビュー・感想・評価

異物 -完全版-(2021年製作の映画)
3.6
共生

「異物」であの存在を認識し、「適応」「増殖」「消滅」と変化を見守る60分。
あの違和感は称賛か爆笑か、もしくは感化されるのか。
不条理コメディと分類された今作はあくまで日常で、でもファンタジーでもあった。異物の種別が付かないのと同じで、ジャンレスなのかも。
アナログゆえのチープさとクスクス笑ってしまうセリフが散りばめられているのが肝。「腰を抜かしたぜ」が一番笑った。
もっと耳の肥えた人間ならスッと気づいてしまうのかもしれないが、アフタートークにて監督の音へのこだわりだったり節ごとのイメージも聞けたのは私得。
オフビートな「増殖」が一番好みだった。
×××
恋人にも仕事にも満たされていないカオル。ある日押し入れの中に“異物”がやってきた。異物は徐々に人間の生活へ侵食し変化していく。
ゆき

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