ゆきさんの映画レビュー・感想・評価

ゆき

ゆき

映画(1968)
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.9

お待たせ

鈴木亮平って最高だ。強靭さも艶やかさも兼ね備えててユーモアまでたんまり見せつけてくれるのだから。
ガンアクションにしびれて、もっこりダンスに魅了されるエンタメタイム。(水着は私物だし、ご自
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.6

懐疑

家族の話、愛は勝つ。
「想像の3周先」という打ち出しに魅かれつつ劇場鑑賞を逃していたこちら。
確かにもう一度見たくなった、というか私の理解力不足で若干置いて行かれた感があった。2周目で合点がい
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⼈⽣って、素晴らしい/Viva La Vida(2024年製作の映画)

4.2

奥利给

好きなタイプの作品だった。良作に会えたな~という余韻。まさに「挺好!」。
理解しがたいくらいにおバカなキャラクターのリュトが際立つ前半のコメディパート。あるシーンからぐっとヒューマンドラマに
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.9

死はご褒美かもしれない

アラン・パーカー作品に触れる。
男がが死刑を迎える理由を探す131分。
ストーリー自体が緊迫していて、展開はリズミカル。ちょっと自分の記憶を疑うような演出もあり、観終わってす
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

光芒

沙織里という女性を中心に、一つの事件に向き合う人たちを見守る119分。
予告の時点で、𠮷田恵輔監督作品の歪みは覚悟してた。想像以上に感情がかき乱された、形容しがたいがそんな余韻。
なんとなく監
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

1ゴール

スポーツドラマというよりは圧倒的にコメディ。ちょっとした所作も試合のルーティンすらもユニーク。
常に求めるのは「幸せ」であって、バックグラウンドを含めてみんなで認め合うから生まれる多幸感。
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

どこまででも

自分の行いは返ってくるものだ。
韓国オリジナル版とはまた雰囲気の異なるリメイク版。
笑っちゃうくらい鬼気迫る顔圧!!!工藤(岡田准一)と矢崎(綾野剛)の相容れない焦りがダダ漏れすぎで魅
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

ジャジャーン

安定の強さと展開の軽快さ。このシリーズに余計な思考はいらないんだ。感じる、それだけ!
日本人キャストが渋くて良い。
カットに合わせた曲の切り替えも最高でアドレナリン増強。根深い悪と対峙
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

紅に染まったこの俺を

原作溺愛者なので、狂児のイメージがどうしてもリンクせず先延ばしに・・・オリジナル要素も含め映像作品はまたいい味が出てた。
実に真面目にやり切ってくれてる、オフビートさを残しつつ
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パレード(2024年製作の映画)

3.7

そこにいた

優しい物語だった。
未練って生きていてもあるのに、先立ってもつきまとうんだ。ただ悲しいだけではないのが救いになる132分
藤井監督の作品だなーとぱっとわかる穏やかだけどきれいすぎない展開
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

平等に訪れる朝と夜

ふと変化を与えてくれる人の偉大さとありがたさにしみじみした119分。
原作未読。文字で受け取るとどうなるのか楽しみ。
寄り添うって簡単そうで難しい。理解することはもっと難しい。
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

ここに居ていい

原作読了。映像で体感するとまた違う後味だった。
「多様性」という都合の良い言葉が蔓延る前からきっと嗚咽してしまうような気持ちの悪さは存在していた。誰かの現実を観た気がする134分。
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

証明

迷走し続ける観客。述べられる事実に対して確実性の度合を求めていく152分。
どこに着地させるのか翻弄される展開に正直どっと疲れた。でも嫌な感じのれではない。
夫の死まもなく被告となる妻、見えに
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ぼくの好きな先生(2002年製作の映画)

3.8

卒業

大好きな先生の引退。成長を見守ってきた生徒たちの節目。
人として対話していく先生と生徒の時間をのぞき見させてもらった104分。
小さい子と大きい子の交流は多くはないけれど、常に手本なり続ける関
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すべての些細な事柄(1996年製作の映画)

4.0

社会に病気にされ、社会に救われる人たち

精神科というよりも診療所という言葉が似合う環境での日常とビックイベントを見守る105分。
目標である上演会に向けての取り組み方も姿勢も完成度も人ぞれぞれ。
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動物、動物たち(1994年製作の映画)

4.0

プロたち

繊細な手仕事のこだわりやプライドを観る59分。
かつて動物だった生き物たちの剥製がどんどん生命を取り戻すような工程を見つめる時間。
「作品」と呼ぶ方や「生き返らす」という目線で向き合う人。
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音のない世界で(1992年製作の映画)

3.9

ろうの社会

寄り添った映像、という打ち出しが非常に納得できるドキュメンタリーだった。
マイクをいじったり、カメラをちらりと見たり、語る以外の些細な所作にとても愛溢れる時間。
母国語と手話のバイリンガ
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あとがき(2024年製作の映画)

3.7

帰れる思い出

人生の選択の行く末を見守る物語。
目につくほどの生活感と夢を乖離させていくような展開。
変わらない尊さと変わっていくための決断を痛感する129分でした。
鬱陶しいくらいに青臭いシーンも
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.0

好意の温度差

客観的に見てしまえばズレが生じているのに、観れる間合いが続く116分。
違和感がいつの間にか癖になる会話劇。
モーくんとベンジーの男前感とキャラの歪みが好きすぎた。秘密、増やして欲しく
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白日青春 生きてこそ(2022年製作の映画)

3.7

生きてこそ。

偽装難民による搾取が明るみになり始め、世間から難民の目が厳しくなる香港が舞台。
「父親からの愛情」が鍵になる物語は、尾を引く展開だった。
少しでも好転することを期待しつつ、主人公の贖罪
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.7

返せばいいものではない。

キャラクターがわかりやすいうえに、社会の歪な構造がぎゅっと見せつけられるような構成であっという間の122分でした。
悪い顔が似合う渋い男たちがたくさん出ます。笑
原作ではど
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.9

邂逅

人と人が向き合う時の引きの画と、きれいなロケーション、セリフの間合いが印象的。
プロローグ的な少年期から始まり、大人になった男たちの行く末を想像させる115分。
大事なセリフの濁し方や、小さな
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GET SET GO(2020年製作の映画)

3.6

思春期の味だ。

演者さんの目が痺れるほどかっこいいんだから、オールオッケー。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

創造

探求することで人生は拓ける。彼女の生き様にあやかりたいポイントが多すぎた。
気にするのは自分のこと、本能と会議しながら選択し続ける展開。
股の間のことに気が行くようになってからの広がりが皮肉た
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

夢から始まる

ファンタジーに身を委ねるって至福だ。
無垢なウィリー、美しすぎた…チョコレートに塗れても艶やか。

間違えて吹替で予約してしまった1回目、字幕リベンジの2回目ともに、すごく心躍る時間だ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

ただ。

世界的な名門大学、オックスフォード。奨学生である彼が欲しかったものを追う。
きっかけはあまりにも簡単で、いつからか溶け込んだはずの環境での違和感をのぞき見するような127分。
“我慢”で済む
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

tokyo

その瞬間、ただ一度だけのもの。
同じようで少しづつ変わる日々とその時の感覚を重宝できたら、と何気ないことに目を向けられる一作でした。

当たり前にみんな違う世界に住んでる。少しづつつまみ
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市子(2023年製作の映画)

4.2

ただの恋人

幸せな時間もあったんです。それだから存在を0にするにする必要も発生する。
彼女との過去の回想シーンは汗ばむ夏ばかり。証言を繋げながら、1人の女性の人生を追う125分。

一定のトーンで展
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

アウトサイダー

ステータスでファッションは変わるし、思考も変化していく。

22年ぶりの上映ということで劇場へ。拗らせているという葛藤が愛おしくなる一作。

当たり前に一緒にいる友人と自分の狭間、他
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.6

見なくて済むよね

皮肉なタイトル。決して完全なる味方にはなり難い主人公の素行。家族の関係性と過去。
いろんな要素が盛りっとしてはいるけど、終始漂う不穏さで魅了される一作でした。
原作ではどんな温度感
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

俳優

日常で何かなかったことにしたりされたり、当たり前にあるし諦めてた部分に気づかされて、少し闘志を分け与えられた140分。

「夢」をないがしろにされたからなのか、自分の家族の話を他人の物のように
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(2023年製作の映画)

4.0

あぁいう、の境界線。

果たして私は、同じではない。と言い切れるんだろうか。

当たり前にみんな何かを隠していて、過去にぶち当たった現実が与えてしまった影響や本音を露呈させていく。知るほどに、瞳の奥の
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

4.0

虚栄心

2019年製作の作品がようやく日本に。
舞台劇と現実世界がシームレスに繋がっていく126分。
いくつか繰り返されるセリフがあり、出来事が重なっていく構造によりどんどん人物描写が深まっていくの
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オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.9

負け組。
他人のことを考えすぎてしまう。よく聞こえるが不利に働くことも多い。
亡き妻、息子からすれば母である女性との夢を大事にする父子。
“买房子”その目標に向かう自然なやりとりと日常的なルーティンが
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ロングショット(2023年製作の映画)

3.9

90年代の中国。雨とたばこの煙が似合う作品だった。
アスリートの人生と史実を交えて展開する118分。

キャストのお二人はクランクイン2か月前から共に過ごしていたとか。
それゆえに付かず離れずの距離感
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.7

平凡で偉大なすべての母へ

親孝行って何が正解かはわからない。喜んでほしかったことも裏目に出ることがある、それは互いに人間だから。そんなことをひしひしと感じる一作でした。
こてこてのコメディ。喜劇中の
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