倉持リネン

泣いたり笑ったりの倉持リネンのレビュー・感想・評価

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)
3.8
泣いたり

笑ったり

ラジバンダリ


「神様の思し召し」でハマったアレッサンドロ・ガスマン主演の初老ラブコメ。

劇場で見逃して、イタリアの映画だしもう二度と見れない……と落ち込んでたらレンタル来てました。U-NEXTありがとう!

お互い子供も孫もいる初老のカルロとトニ。
このイケオジ2人が突然結婚すると発表して、お互いの家族は大混乱。子供たちは2人を別れさせようとするが……


前情報を全然入れずにガスマンが出てるってだけで観たけど、かなり面白かった!
(あらすじすら読んでなかったのでキャラクターと一緒になって結婚に驚いてしまった)

しかしこの主演の2人のカップル役が絵になること……あまりにも美しい……

「神様の思し召し」の時は刑務所帰りの強めの男を演じていたガスマンが今回は怒り狂う息子に困った表情を見せながらも、恋人と喧嘩して言う時はハッキリ言ったり、幼い子供を気にかけたりといった繊細で魅力的な役を演じていてとても良かった。


初老を迎えた人がたまたま出会った性格も暮らしも真逆な同性の相手に惹かれ合い、お互いに影響を与えて、長年抱えていた家族との確執まで解れていく。

夢みたいな話だけど、こういう事って実際あるよね。人間同士与え合う影響って想像以上に大きい。


元は女誑しで永遠の愛なんてないと思ってたのに、今では信じてしまってる。これ以上の純愛ってあるかよ。(涙)

日本の感覚で観てると「いくら何でも奔放すぎない?!」と思う部分も無くはないが、あくまでイタリアの文化と思って見れば面白い。

まさに泣いたり笑ったり、色々あるけど最後にみんなで笑いあって、家族っていいね〜ってなる映画だった。
倉持リネン

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