西村大樹

嗚呼!! 花の応援団 役者やのォーの西村大樹のレビュー・感想・評価

2.0
前作は、田中陽造脚本が見事で、笑わせながら男の悲哀を出すことに成功していた。それに対し、本作はコメディ路線を追求するあまり映画としてかなり落ちたできとなってしまう。
日活としても、原作の持つナンセンスコメディ路線を強化した作品を求めたのであろうが、曽根中生監督も田中脚本も原作のナンセンスさを生かしながら、映画としてのカタルシスとして悲哀を持ってきて1作目は成功したのである。それを切り捨てたために、ギャグもなんかから滑りしてしまい、懸命に撮っているのは分かるが、どうも上滑りしてしまっている。
ギャグはワンポイントでいいのだ。そのワンポイントで、笑いが起きる。のべつまくなく笑わせようなど、緩急がなく失敗するだけである。
西村大樹

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