SHIN

ひまわりのSHINのネタバレレビュー・内容・結末

ひまわり(1970年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

名作という事で、20代前半くらいに一度チャレンジ。当時は全く良さがわからなかったが、20年以上経った今観てみるとたまらなく切なくノスタルジック。

アントニオ、死にかけて記憶を失い、助けてくれた女性と恋に落ち、家族を持ってしまうところまではまだ同情の余地はあるし、きちんと説明しようとイタリアに戻るところまでは良かった。でも人妻となった元妻に「どこかでやり直そう」と持ちかけるのは「おい、ちょっと待て」と思った。状況を理解して単身イタリアに行く事を許してくれたロシアの奥さんの立場はどうなるのかと。時代の違い、国による価値観の違いなどもあるとは思うし、あれが逆に良いという考え方もあるとは思うが、個人的にはアントニオのスタンスに煮え切らないものを感じてちょっとさめた。

とはいえ全体的には名作と呼ばれる事には納得した。
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