akihiko810

ディア・エヴァン・ハンセンのakihiko810のレビュー・感想・評価

3.7
アメリカのミュージカル映画。

エヴァン・ハンセンは学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる。ある日、自分宛に書いた“Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)”から始まる手紙を、図らずも同級生のコナーに持ち去られてしまう。後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶った事を知らされる。悲しみに暮れるコナーの両親は、手紙を見つけ息子とエヴァンが親友だったと思い込む。彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語った“ありもしないコナーとの思い出”は人々の心を打ち、SNS を通じて世界中に広がり、彼の人生は大きく動き出すー。

秀作。
「ありもしなかったコナーとの思い出話」を創作することになるが、最後は「よく知らなかったコナーにも、当然ながら彼には彼の人生があった」ということを理解する。「他人には自分の知らない側面がある」という「相互理解」することが物語のかぎとなり、感動的な話として落とし込めたと思う。
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