takanoひねもすのたり

クラシック・ホラー・ストーリーのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.2
過去の有名ホラー作品のオマージュとメタ

キャンピングカーに相乗りした5人の男女、道中で事故を起こし気を失ってる間に周囲を森に囲まれた空き地にいた、目の前にはぽつんと立つ一軒家、人の気配なし
森を探索したところ生々しい動物の生贄がある奇妙な祭壇を発見し、思い切って家に侵入してみると舌を切られた少女が監禁されていた……途中までの現実感があやふやになる感じとかは良かったなあ、それに俳優さんはみな好演だったと思う、ネタバレまでは好みの感じだった



  

タイトル『クラシック・ホラー・ストーリー』と断り書きをおいての、過去の有名ホラーの特長を拾ったあえての演出、ワナビー映画監督の『俺が考えた最狂のホラー』というコンセプト、自国でホラーは不遇だという主張、"Bloodflix"(ディープウェブ上にある設定)配信、視聴者が👎押して終わる……メタな構成と自虐の念押し、そこはちょっとくどく感じた

伊はバーヴァ、アルジェント、フルチとか著名ホラー映画と監督がいるけど、存命かつ中堅〜若手監督で認知が高い伊ホラー映画というと……うんまあルカ・グァダニーノ監督『サスペリア』くらい……あ、ルチアーノ・オネッティ監督もいた、でもそんくらい?

自虐ネタにしてるくらいなので、現代の伊はホラーって不遇なジャンルだったりすんのかな?
試しに調べたら2020'sは伊ホラーは65作、日本は133作、米ホラーは3015作という結果、はえー……日本より作られてないのか🤔
劇中で「伊はだめだけど米なら!」と言うてるんだけど約5倍の差があるなら、一部は真実なのかも知れないなあ(床屋談義)