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月光の囁きのhokaのレビュー・感想・評価

月光の囁き(1999年製作の映画)
2.7
生きてゆく上で衣食住以外に必要なもの。

それは刺激だと思う。
刺激は生命活動にエッセンシャルでは無いが、生きてる実感に直結する。

それはモデレートな飲酒から、エクストリームな犯罪まで色々あるが、法律に抵触しない背徳がコスパが良さそうだ。

私はどちらかといえば、サディスティックの方が理解出来る。
普段抑圧されていれば、その逆を欲するものだ。

であるなら虐められて喜ぶ拓也のキャラクターは、ワンマン社長や国会議員や普段先生と呼ばれる類の人間であるはずだが、そんな事を想起させる場面は無い。

性的嗜好は性同一性障害を除いて後天性である筈だが、それもよく分からない。

これは原作者の喜国雅彦さんの性癖かも知れない。

それでも好きな女性に本当の自分を曝け出す快感というテーマは、わからなくも無い。
何も取り繕う事がなければ、それは純粋だとも言える。
ツグミさんは意志の強そうな女優さんだが、
どうしてフェードアウトしてしまったのだろう?

倒錯は純愛の成れの果てって事ですか?
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