かさ

MEMORIA メモリアのかさのネタバレレビュー・内容・結末

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

経験は有害、ってことばが私にとっては大事なことばだな〜って思った。
だって、経験したからこそ、怖くて出来なくなっちゃうことがあるから。(そこからの脱却の難しさって本人にしか分かんないし)経験してなんぼ!なことももちろんあるけど、そんな根性論、別に自分に当てはめなくてもいいよね〜。

何見せられてんだろ?と、うとうと気味の意識の中で、たゆたう時間にぷかぷかと半身浴。この言葉が出てくる、野原のシーンは『この画は大事だな〜憶えとこう…』と眺めてました。このシーンでもう何個か大事なことばがあったなぁ。

アピチャッポンの第2章が始まったわけですが、ちょっと「え〜」と思いつつ、なんかこっちの方向に向かうのも分かるな〜という感じ。
骨から声を聴こうとするわけですが、最近たまたま観た仏像修復の仏師の番組を思い出した。雨風に曝されながら、何百年と寺を守ってきた仏像の声を無視できなかった、みたいなナレーションがあって。めちゃくちゃグッときた。
わたしはこういう、そういう、声を聴くことをしていきたいな。
(ホー・ツーニェン ヴォイス・オブ・ボイドの展示のような)

やっぱり、意志をしっかり持って、時間を割いてると意識しながら観る映画は違うな…!ちゃんと感想が書ける。
惰性で観る映画とは大違い。
やっぱ、映画は、金払ってこそ感じ取れるものがあるな。(でもそれは惰性で浴びるように観れた時間があったからこそであって)
かさ

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