時々流れるピアノコンチェルトがなんだかゆったりしてて旋律が単調なのに美しいので、アルコールに酔うみたいな感じの効果があった…バッハなのにね、意外。
ストーリーはずいぶんと官能的で、大人の男女の話ですごく面白かった。
この二人は…多分こういう馴れ初めでなくても結果こうだっただろうし、時代屋の女房じゃないけど、つかみどころのない女ってのは絶妙に魅力的で、この男のように「ボクは君のこと愛してるんだから君も同じようにボクだけを」と思っている男とはどうしたって上手くいかないよ。
しかも自分は船乗りなんだから何ヵ月も奥さん放っとくわけでしょ~?それで勝手に悪い妄想が膨らんじゃってるだけだし。
ラストはなんで彼女の姿を見ちゃったのかな…7年経ってもまだ全然忘れられなかったのか…寂しいなあ、もう…。