寒魚プ猿

名探偵コナン ベイカー街の亡霊の寒魚プ猿のレビュー・感想・評価

4.5
劇場版コナン史上最高の呼び声高い作品です。劇場版第6弾作品ながら、第13弾の漆黒の追跡者までコナン映画興行収入トップを記録していました。また、デジタル作画移行前最後の劇場版作品でもあり、当時の作画の「味」を楽しむこともできます。
あらすじとしては、現実で起きた事件を解くために、VRの最先端ゲームに挑戦するコナンくんですが、そのゲームが悪い人工知能に乗っ取られてしまいます。ここまでが大まかにいう前半部分なのですがここだけでかなり様々なバックボーンが絡んできます。
終盤にかけてはテンポ感にプラスしてミステリアスで重厚な雰囲気やスリリングで刺激的な雰囲気が楽しめます。
伏線も程よく散りばめられ、最後には衝撃のクライマックスを迎えます。
今作の舞台とも言える100年前のロンドンの空気を見ているこちら側も感じてしまうほどにのめり込めます。
また、新一の父親である優作が登場する数少ない作品でもあります。優作も優作たる所以を遺憾なく発揮しています。はっきり言ってこの親子強すぎます。作品を通して「親子」というのは一つのテーマとして存在しているように感じます。初見当時はラストシーンで泣きました。
間違いなく劇場版コナン史上トップクラスの名作です。