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名探偵コナン ベイカー街の亡霊のmarimoのレビュー・感想・評価

3.7
本作がセル画としては最後のコナン映画です

今となっても
人工知能ノアズ・アークは三体文明すぎる技術で
ヒロキくんは三体人なのでは?と新たな疑いも出てきました

そんな”三体”のVRデバイスを相当先取りした作品
意識もろともVR空間に放り込まれるちょっとしたホラー設定

当時はコナン作品の中では
1番現実離れした番外編のような印象でしたが
今でもなお、まだ時代が追いついていない超技術なのです

ゲーム性の高い展開で
現実世界の事件を工藤優作(伸一パパ)が担当し
ゲーム内の謎をコナンくんが担当しての
親子の共同戦線
これはなんだかFILM REDな展開です

つまりは
色々エンタメの時代を先取りしまくりの作品なんです

100年前のロンドンという
シャーロック・ホームズな展開に
コナンの1巻の表紙を回収するような設定にワクワクは止まりません

ちなみに本作はその後の7作品が本作の興行を超えることが出来なかったぐらい大ヒットしてます

個人的に当時はワクワクMAXで鑑賞したのに
コナンで得られる高揚感の無い映画な印象だったりしました

もちろん命が懸かっているとはいえ、ゲームなんだよなとちょっと冷めた気持ちがあったのもあると思います

ただ久々に鑑賞して分かったのですが
今回はゲームという設定の都合上で阿笠メカが全く機能しません
これなんです、コナン映画の高揚感が無かった理由

キック力増強シューズも無い
麻酔銃も無い
高機動スケボーも無い

これは
つまり「かめはめ波」を撃たないドラゴンボールなんです

決め技を封印されたコナンに高揚感はありません

当時期待値負けしていた理由が明らかになってなんだかスッキリです
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