S4KuYuC1NEM4

エッフェル塔~創造者の愛~のS4KuYuC1NEM4のネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

メロドラマっぽい要素はいらなかった。って、フランス映画だと見るまで気が付かなかった自分が悪いのだが…てなわけで情熱的であるわけだ。
塔の現場工事をして佳境って時に情事に明け暮れてしかも不倫とか…クズだわ。

でも、ギュスターヴは真の変態である事は間違いなさそうだ。
「あなたは女性を見るように塔を見るのね」
って言われるくらい鉄骨フェチなんだから。アメリカに贈った自由の女神の中の入り組んだ構造みたいに、骨しか見てないのかもしれない。
そんなことも許容できる1人の女性をめぐる醜い争いの果てに、やっぱり塔を選ぶあたりホンモノだよこいつは!
そうか、創造者の愛は鉄塔愛のことだったのか‼︎ どうやらギュスターヴの価値観の順序は、鉄塔》》》女性》名誉〉金 のようだ。

興味深かったのは万博に向けてコンペ(コンクールと言ってた)をやっていたシーン。ほんとかどうか分からないが、ギロチン型、石造型とかもはやギャグでしかない案もあった。完全にスケール感狂ってるとしか言えないが、見てみたくもある。

邦画の『火天の城』では、城の模型に火をつけて燃やして延焼効果を実演して依頼を任されたが、今回は強風を当てて耐久度、避雷針としての効果をこれまたニコラ・テスラ的に雷デモで勝ち取るわけだが…
なんか根回ししたり、かなり八百長に近いことやってないか。結果オーライってことか。寛容だなフランス人は!

コンペのプレゼンもだし、ストライキのスピーチもだが、人を鼓舞できるのは才能なんだろう。いや、鉄骨愛ゆえに身についたスキルなのか…

多分行く末は、ジョジョの杜王町にある鉄塔で暮らすスタンド使いのように、エッフェル塔で暮らしたかったに違いない!
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