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次郎長三国志 第七部 初祝い清水港のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-165 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋シリーズ第7作目、全2作が全体的にシリアスで暗かったのもあり、本作もお蝶の100か日まではいささか湿りがちでしたが、終盤にはいつもの次郎長三国志に。クライマックスの久六への復讐のシークエンスは、観客をも騙す仕掛けは忠臣蔵七段目、なかなか面白い!!

🖋しかしながら前半の長門裕之演じる喜代蔵が母を慕うが故の泣き芝居の長さには少し閉口。。。まだ若い長門裕之、マキノ雅弘の甥っ子に対する配慮なんでしょうね。

🖋クライマックスの久六一家との闘いはなかなかの見どころ。颯爽と闘う越路吹雪、素人衆が男女共に立ち向かっていくのは良いですね。竹筒持って勢いわっしょい!!(笑)

🖋(シリーズ全般):ほんと観ていて痛快!!義理と人情に心温まり、娯楽作品としての和みもいっぱい。今の殺伐とした時代にこそ観るべき作品かもしれません。“清水の次郎長”何度も映画化されている作品ですが、やっぱりマキノ雅弘監督の本シリーズがオリジンであり、一番面白い!!シリーズ化されて第9作まで早撮りのマキノの真骨頂、2年間で制作されたんですね。なのでどうやら途中で原作を追い越したみたいです(笑)。義理と人情、恋あり、意地あり、喧嘩あり、そして笑いと涙ありの娯楽大作、意地と度胸を懐に命を賭けたやくざ渡世をゆく次郎長一家の活躍を描いたシリーズです。さあ、続きをゆっくりと鑑賞していきます!!

😊Story:(参考: Amazon)
久六の寝返りにより窮地に立たされ、遂にはお蝶を亡くしてしまった次郎長。お蝶の喪が明けるまではと正月を清水で過ごしながらも、彼女の百か日が終わったら仕返しをすると息巻く次郎長一家。百か日を迎えた頃、久六たちがやって来た。しかし次郎長たちは肝試しと称して宴会の挙句、ふぐの毒に当たって動けなくなってしまう。タイミング悪く、そこへ久六の一味が殴りこんで来て…。

🔸Database🔸
・邦題 :『次郎長三国志 第七部 初祝い清水港』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1954
・日本公開 : 1954/01/03
・上映時間 : 87分
・受賞 : ※※※
・監督 : マキノ雅弘
・脚本 : 松浦健郎
・原作 : 村上元三
・撮影 : 飯村正
・音楽 : 鈴木静一
・出演 : 小堀明男、河津清三郎、田崎潤、森健二、田中春男、石井一雄、森繁久彌、小泉博、緒方燐作、長門裕之、山本廉、越路吹雪

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家」につづく次郎長三国志第七部。主なスタッフ、キャストは共通だが、新しく「幸福さん」の木匠マユリ、新人紫千鶴などが登場する。
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