おりちゃん

モガディシュ 脱出までの14日間のおりちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます


自分はなんて無知で平和ボケしているんだなぁ…って改めて実感。
実話を基にした話ですが、そもそも歴史を全然知らなかった。

韓国版アルゴと聞いて。
アルゴも実話を題材にしたものですが、アルゴの場合はアメリカ人とバレたら殺される!だから、如何にアメリカ人以外のフリをして、国境を突破できるか!?という割と頭脳プレイがメイン。
だからあまり銃撃戦は少ない印象。

ただ、今作に関してはメインは弾丸が飛び交う国で、北朝鮮と力を合わせて救難船を出してくれることになったイタリア大使館に到着できるか!?です。
序盤から徐々に暴動が激しくなり、内戦化していく描写がしんどかったです…。
暴力シーンの描写がまぁまぁ激しいので、苦手な方はご注意を。少なくとも私はきつくて何度か目を瞑ってしまいました。


終わり方も韓国と北朝鮮の闇を感じました…。
当人たちだけの意思ではどうにもならない…。
でも最後の飛行船のシーンはグッとくるものがありました。単純ですが。


面白くするために、脚色はかなりあったかと思うが、結果よかったと思います。謎の参事官同士の謎高クオリティアクションは笑っちゃいそうになりました。喧嘩するほどなんとかってやつ…。


ただ、本当に銃撃戦が激しく、10歳ぐらいのアフリカの子供たちが笑いながら、銃を撃つ姿は観てて苦しくなりました。
ソマリアのことを全く知らなかったな…と自分の無知さを恥ました。

ハリウッドと引けを取らないクオリティにびっくりしました。
お金のかけ方も日本と全然違う…。
比較するのは良くない…と思いながらも、どうしても比較したくなってしまった。
日本でも面白い作品はたくさんあるのに、一向にエンタメに対する予算は伸びないのはなんでなんでしょうね。無駄なのでしょうか…。

正直戦争なんて、いつどのタイミングでどこで起きるなんて分からないし、今の日本も将来絶対戦争なんて起きないって保障はどこにもない。


今の日本の政治に対して、不安がないと言えば嘘になるけど、少なくとも戦争をやめましょう、武器を持つのをやめましょうなど、今の日本の治安を築いてくださった先祖たちには頭が上がりません。

幼稚な意見かもしれませんが、それだけ色々考えさせられる作品でした。

ただ、鑑賞する際は心に余裕がある時のことをおすすめします。余裕がない時に観るものじゃない。疲れる。
おりちゃん

おりちゃん