うーん………
ただでさえ荒唐無稽なスパイ映画のクリシェを、敢えて過剰に振り切らせたハイパースパイ映画「キングスマン」
更にそれに輪をかけた様なバカ映画の本作。
キングスマンは楽しめて、本作が楽しめなかった理由が自分自身にも解りません。
その差は何か？
「オースティンパワーズ」やポール・フェイグの「SPY」は好きなのに、本作の(特に終盤の)展開に居心地の悪さを感じてしまうのは何故なのか？
観終わってから暫く経った今でも自問自答してもちょっと明快な回答が出ない。
肝心なツイストが序盤で読めた所為で、その後のドヤ顔のどんでん返しを冷めた気持ちで眺めざるを得なかったのも大きかったのかもしれないけれど…
単にギャグのテイストが合わなかっただけな気もする。
キャスト陣は全体的に好みだし、豪華なんだけれど、やっぱり使い切れていないので惜しいと感じちゃった。
ジョン・シナもアリアナ・デボーズも、ブライアン・クランストンも。タイプキャストでキャラに愛を感じないというか。
キングスマンとは違うスパイアクション映画を！というコンセプト先行で肝心なキャラクターがおざなりだと思う。
140分近い鑑賞時間が長く感じてしまった。
