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ARGYLLE/アーガイルの一人旅のレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
5.0
マシュー・ヴォーン監督作。

「キングスマン」シリーズの俊英マシュー・ヴォーンの監督最新作で、ひょんなことから犯罪組織の陰謀に巻き込まれた人気スパイ小説作家の奮闘を描きます。

人気スパイ小説「アーガイル」の作者である新進気鋭の女性作家:エリーは、自分が書いた小説の内容が現実の出来事とシンクロしていたことから、謎の犯罪組織によって命を狙われていくというスパイアクションコメディで、突然姿を現したエイダンを名乗るスパイと共に犯罪組織の陰謀に立ち向かっていくヒロインの奮闘を描きます。

マシュー・ヴォーンらしいアクションとコメディの軽妙な融合で魅せ切ったスパイ物で、現実と虚構(小説の中のお話)がない交ぜとなったユニークなシチュエーションのもと、犯罪組織に追われる身となったヒロインの覚醒と戦いを活写します。アメリカ、香港、イギリス、フランス、アラビア半島…と世界を股にかけたヒロインの悪との対決がテンポよく描かれていますし、ヒロインの出自を巡る二転三転の展開と怒涛のアクションシーンが痛快なスパイエンタメとなっています。アクションはマシュー・ヴォーンらしい遊び心が採り入れられていて、軽快な歌&ダンスが不思議と溶け込んだ格闘&銃撃アクションはセンス抜群で映像の愉しさが一級です。現実の人物と小説のキャラクターが共存した世界もユニークな味わいとなっていますし、ヒロインの愛猫:アルフィーとお洒落な猫ちゃんリュックも大事なアクセントとなっています。

頭のてっぺんから足の爪先までマシュー・ヴォーン節が炸裂したスパイアクションコメディで、主演のブライス・ダラス・ハワードがボリューミーな体でヒロインを好演していますし、サム・ロックウェル、ジョン・シナ、ヘンリー・カヴィル、サミュエル・L・ジャクソンら豪華なメンツが脇を固めています。
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