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スーパーマン エクステンデッド・エディションの作品紹介

スーパーマン エクステンデッド・エディションのあらすじ

劇場公開版 144分 ディレクターズ・カット版 152分 エクステンデッド版 189分

スーパーマン エクステンデッド・エディションの監督

スーパーマン エクステンデッド・エディションの出演者

原題
Superman
製作年
1978年
製作国
アメリカ
上映時間
189分
ジャンル
アクション

『スーパーマン エクステンデッド・エディション』に投稿された感想・評価

MOCO

MOCOの感想・評価

3.5
「お前の力を使って人類の歴史に干渉してはならない」(ジョー=エル・・・スーパーマンの父親)

 クリストファー・リーヴ主演の劇場版「スーパーマン」の特別編集版です。
「劇場版(144分)」の他にリチャード・ドナー監督による「ディレクターズ・カット版(152分)」があるのですがこの映画には、さらに長尺の「エクステンデッド版(189分)」が存在しています。
 アメリカでTV初放送した際、監督が編集でボツにしたフィルムを監督の確認もないまま追加挿入して前・後編の2回に分けて放送したのがこの「エクステンデッド版」の正体です。
 昨今流行りの「ディレクターズ・カット版」のような特別編集版を作った訳です。

 残念ながら「エクステンデッド版」も観ていなければ「劇場版」を観たのは半世紀以上前なので、どこに映像が追加されたのか皆目わからないのが実情ですが、クリプトン星の崩壊シーンが長尺になり、レックス・ルーサー一味のコミカルなやりとりが追加されているようです。フィルム全体に画像処理などの手が加えられていないため、昔の荒い画像なのですが、そこはだんだん慣れてきます。

 アメリカン・コミックスに初めてのスーパーヒーロー『スーパーマン』が登場したのは1938年、アメリカ国民が待ちに待ったカラー映画の『スーパーマン』がスクリーンに登場したのは1978年 、「スターウォーズ ・エピソード4」よりも後発なのは今さらですが意外です(映画化はスターウォーズのヒットに触発されているようです)。


「オーメン( 1976年)」「スーパーマン」を大ヒットさせたリチャード・ドナー監督は後に、
おもちゃがくれた愛 (1982年)
レディホーク (1985年)
グーニーズ (1985年)
リーサル・ウェポン (1988年)
3人のゴースト(1988年 )
リーサル・ウェポン2 (1989年)
リーサル・ウェポン3(1992年」
マーヴェリック (1994年)
陰謀のセオリー (1997年)
リーサル・ウェポン4 (2003年)
タイムライン (2003年)
16ブロック (2006年)などヒット作品を監督します。
「スーパーマン」の撮影は連作としてもうひとつの話が同時進行しており「スーパーマン」の後に発表するはずだったのですが、撮影の大半が終了していたにも関わらずリチャード・ドナー監督は降板させられてしまいます。


 クリプトン星の科学者ジョー=エル(マーロン・ブランド)は30日後にはクリプトン星が爆発することに気がつき、早急に星から脱出する必要があると議会に報告するのですが耳を貸す者もなく「住民を混乱させることのないように」と厳重な注意を受け、自分と奥さんはクリプトンを離れないことを約束します。
 ジョー=エルはまだ生まれたばかりの息子カル=エルを一人宇宙船に乗せると、遥か彼方の文明の遅れた地球へ向け脱出させ、直後に惑星クリプトンは崩壊します。
 幼いカル=エルは宇宙船で高度な知力と能力が与えられ、宇宙船は目的の地球に不時着します。
 カル=エルは偶然宇宙船の不時着に遭遇したケント夫婦にクラークと名付けられ、もらい子として育てられます。

 ジョナサンはクラークに「お前は地球以外から何かの目的をもってやって来ている」と話し、超人的な能力を他人に見せることを禁じます。
 ジョナサンが心不全で亡くなってしまい葬儀を終えた夜、クラークは、何かの力で納屋に導かれジョナサンが地下に隠していた緑に輝く(ジョー=エルが持たせた)クリスタルを見つけます。クラークはクリスタルに導かれ、北極へ向かい人里離れた氷の世界でクリスタルを投げると要塞のような空間が生まれ・・・。大人になったクラークはメトロポリスの新聞社デイリー・プラネットの社員となり、女性記者ロイス・レーンと出会います。
 ある夜、クラークは事故で命を失いそうなロイスを救出するとメトロポリスを飛び回り各所で犯罪を食い止め、人助けを行い一夜でメトロポリスのヒーローになります。

 メトロポリスでダークヒーローになろうとしていたレックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)はヒーローの登場にライバル心をむき出しにして、スーパーマンのインタビュー記事からスーパーマンの弱点を探りだし、クリプトナイト(緑の隕石)を使いスーパーマンの力を奪ってしまいます。
 ルーサーは二機の大陸間誘導ミサイルを奪い都市に攻撃をかけます。ルーサーの仲間の裏切りで助けられたスーパーマンは一機を宇宙に向けるのですがもう一機はメトロポリスへ・・・。
 ロケットの爆発が誘発した地震から住人を救うために飛び回ったスーパーマンが気がついた時には、地割れに巻き込まれていたロイスは既に命をおとして・・・。


 オープニングのクレジットタイトルに名を連ねるのはマーロン・ブランドとジーン・ハックマンだけです。主人公とは言え無名のクリストファー・リーヴが名前を連ねるなんておこがましいなんて発想をアメリカ人もするんですね。

 公開された「スーパーマン」はスーパーマンの生い立ちが紹介され、宇宙空間で爆発したもう一機のミサイルが巻き起こす事件の序章にしか過ぎず、リチャード・ドナー監督降板後、撮影フィルムは別の監督に引き継がれ「スーパーマンII 」として公開されたのですが2006年「スーパーマンII リチャード・ドナーCUT版」として再編集されています。

 恋人ロイス・レーンが事故に巻き込まれて死亡する意外な展開は「何でもできる」と思っていながらジョナサンの命をどうすることもできなかった展開と、ジョー=エルの「お前の力を使って人類の歴史に干渉してはならない」という言葉に紐つきます。
 矛盾はあるのですが、原作なのか脚本なのか旧き良き時代のアメリカンコミックスに触れた感覚があり、同時に「スーパーマンの映画ってこんな展開だったのか」っていう忘れていた発見がありました。

 音楽を担当したのは「スターウォーズ」のジョン・ウィリアムズ氏、テーマソングがどこかで聞いた感覚なのは「スターウォーズのテーマ」との共通性でした。

 最近のDCコミックスの映画化ブームで「スーパーマン」も新たな映画やTVシリーズが発表されたのですが、やっぱり「スーパーマンには外れなし」です。
3時間超えの長尺だが違和感はない。スーパーマンになるまでの過程が詳細に描かれてるのが良いし、終盤の地震もやたらと派手で驚く。ルーサーのシーンが流石に冗長気味だがそれも許容範囲。
監督の関与なしでテレビ放映用に再編集されたとされるロングバージョン。劇場版からディレクターズカット版への変化はまだシーン単位の追加が多くあって楽しめる(でも実際一本の映画のすっきりしたまとまりとしてはなくても正解みたいな感じ)けど、ディレクターズカット版とこのエクステンデッド版の違いとなるとシーン単位の追加はほとんどなくて(連続で見て比べたわけではないので気づかなかっただけかもしれないけど「あ、このシーン見たことない」と思ったのがめっちゃちょっとしかなかった)、カット単位、もっと言えばカット尻単位とか、台詞の言葉尻単位とか、実景ショットの長さ単位とか、ほんとに編集のリズムのなかで切り落とされた部分をゆったりめに編集し直したような感じ(そういうことだけでよくここまで全体の尺が伸びるものだな、と感心する)。この映画に1秒でも長く浸っていられるだけで幸せという人向け(わし)。
元々が叙事詩的な語りの構造をしてるからか、劇場版でもディレクターズカット版でもエクステンデッド版でも特に起承転結的な意味の構成上の優劣は感じないのが不思議で面白い。長くても助長感はない。

ただ、クライマックスの大災害のシーンが全体的にゆったりなせいで、「スーパーマンがだらだらやって早くロイス助けに行かないからじゃん、もうちょっと急げたじゃん」みたいな突っ込みが発生する感じはある。でもそれを許容できる映画自体の大らかさが元々ある、みたいなとこもある。

再編集に当たって音楽をどう処理してるのか不安だったけど全く違和感なかった。
音響に関しては、シーンの途中で台詞の音質が変わるときがたまにあって、「あ、追加シーンに入ったな」とわかるときがあった。
ディレクターズカット版とは違って後付けサラウンド音響処理はされてない。
テレビ放映用再編集なのにちゃんとシネスコ画面、高画質。