2024.1/28
メインキャラクター3人から見た同一の出来事を3幕で1人1幕ずつ見せていくというわかりやすい構成。
最終幕、満を辞して登場するレイプされた側の女の最初から最後までの地獄を生きてるっぷりが素晴らしかった。ずっとモノとして扱われており父親からも夫からも姑からも当然レイプ魔からも人間的な感情を持って交流されてないという人間味のない生活、人生。ここに2020年代のフェミニズムの強烈な要請が現れてて良い。今までこのように女性が描かれることはなかった。必ず救われるハッピーエンドか救われない悲劇かで幕引きになるが、ここではハッピーエンドに近い展開からも救われないことが明白に意図して表現されていた。
なんの好感度も上げてくれない役をやったマットデイモンとベンアフレックはちょっとエラい。2人が本作のプロデューサーなのかな?