ゆるり

女神の継承のゆるりのネタバレレビュー・内容・結末

女神の継承(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

かなり好みの題材であり、生理的なことがらに容赦がない描写、また役者さんたちの演技には交換が持てた。生理用ナプキンとかコンドームとかすごかった。不快指数高くて評価上がる。

まず風景がよい!湿度も暑さも感じる植物の茂り方、洞窟、這う気根、お地蔵様?や巻かれてる謎の布、宗教的な雰囲気はばっちり好みだった。犬が死ぬとのことだが、犬食文化があるところなら特に忌避感なし。お葬式が物凄いイルミネーション、且つ火葬の着火のやり方がかなりポップに映って文化の差も興味深い。
モキュメンタリー形式だがそれを徹底する気はない構成、しかしバイオハザードで人々が死にかけで手記をのこすのと同じ気概。そのへんのチグハグが独特のチープさを醸し出しており、笑う。とにかく映画館で見なくてよかった絶対に笑う、とくに後半の取り憑かれた人々、おもろすぎた。ゾンビパニック要素必要だった?

最後に果たして女神は本当にいたのか、という影を落とすラストもいい。しかし、いったい誰がこの映像を…という冷める要素がどうしても残る。けれどもやはり、タイ舞台のホラーというだけでかなりの価値があると思う。本当に役者さんたちは良かったですお疲れ様でした。こういうアジアホラー、たくさん観たい。
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