観る前は、『スラムダンク』をどう描いても原作より良くなるはずがないと思ってました。
結論から言えば、そんな先入観を持っててごめんなさいってくらい良かった。
スポーツ漫画史上に残るあの名試合という最高の
【素材】を見事に活かした脚色に脱帽。
気が付けば何度も落涙していました。
観に来る人の殆どが原作を知っているだろからネタバレは大前提の映画だと思います。
それでも、手に汗握る試合描写や、数々の名セリフが効果的に使われることで、全ての展開が全部分かっていても、しっかり感動出来る。
登場人物のスポットを変えるだけでこれだけ物語に厚みが出るものなのか。
新たなストーリーを加えて母と子の絆や、主人公の成長を描き切った点も見事。
オープニングの曲も演出も最高。
エンディング曲も最高。
長く愛されてきた原作だけに、観客も白髪の紳士や妙齢の淑女、世代的にドンピシャであろう男女など客層も広かったと思います。
映画が終わって中学生らしき若者達が「めちゃくちゃ面白かったねー」と友人達と盛り上がってた。
彼らのリュックには、バスケチームと思しきロゴが…。
原作が大ヒットした時、バスケブームが起きましたが、この映画をきっかけにバスケをやる子ども達が増えると良いですね。
