ままま

硫黄島からの手紙のまままのレビュー・感想・評価

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
3.6
硫黄島での死闘を戦い抜いた日本兵、西郷の物語。

元々パン屋さんで奥さんのお腹の中には子供がいるような状況で、徴兵。

作中にもあったけど、
家族の為に死ぬ覚悟で来たのに、家族という存在が死ぬのを躊躇う、という矛盾。
この矛盾こそが、戦争が戦争たる所以。
非情すぎる。

本作品は西郷を中心としているが(栗林中将も少々)、
軍人1人1人に帰る場所があって、待っている人たちがいて、守る物がある。
そういう思いを断絶していくのが戦争なんだなーと、戦争の悲惨さを伝えるには充分な内容だった。

1つケチをつけるとしたら、もっと平和な時の回想シーンを見せてくれると、より感情移入できたかもしれない。
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