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硫黄島からの手紙のvivoのレビュー・感想・評価

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
4.0
勝ち目も出口もない戦場で、ただ突然死ぬまで続く死と隣り合わせの日常。その圧倒的に閉塞的な日々の中で、正義の正体が少しづつ浮き彫りになる。誰かの正義や大義のために、自分にとっての正義を犠牲にしていないか。それを考えることが出来なくなる状況が戦争なのだろう。赤紙や玉砕というコンセプトの罪深さを改めて感じた。二宮和也の堂々とした演技と自然な佇まいがよい。兵士一人ひとりが市井の一人であることを常に思い出させてくれる存在だった。
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