るか

余命10年のるかのネタバレレビュー・内容・結末

余命10年(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

題材、原作、演技はいいと思う。けど編集が安っぽい。桜の下で風が吹いてスローになってって。
最初の方の坂口くんのダメ男の演技が上手すぎてむしろムカつくレベル。小松菜奈顔綺麗。
「可哀想なのはどっちなんだろうね」ってセリフは刺さったけど。


上は初感。
少し考え直すといい映画だったなと。評判でめっちゃ泣けると聞いていたから泣けずに期待を裏切られた感じが強かったのかも。真面目にレビューします。
多分安っぽいって思ってしまった原因は感動シーンにピアノで「はい、泣いて!!」ってされたからでは。あとはスローと時間の早回し。音楽だけで季節が変わっていって....みたいな。あの手のやり方はさんざん見てしまったので新鮮味がないというかだからだったのだと思う。
真ん中に主人公を置いてピントを合わせる技法は勝手な憶測ではあるが、自分だけ時が止まっているような病気で先が決まっている期限付きの命を生きている孤独さ?みたいなものを表現しているのでは。桜とのマッチも相まって美しい映像だった。ただ、頻度が多い気もする。これ大事な構図ですよーってそのまま言われている気がした。
あとは家族間のやり取りは良かった。松重豊さんの演技も素晴らしく母と娘のやり取りを邪魔せずただ椅子を見ながら涙を流すシーンは邦画の良さ満載の感じ。
総じていえばいい映画だったと思う。
るか

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