子どもたちが向かい合って立っているだけなのに、手に汗握る緊張感。最初からひたすらに不穏。誰が悪いかと言ったら親たちが悪いんだけど、善悪の話ではなく、子どもに何が見えていて何を考えているのか、親は知る由もないことを映像で表現した作品。
大人から説明を求められても、自分にだって何が起こっているのか分からないし、言ったところで嘘をついていると言われるだろうし、そもそも不可解な出来事を説明する語彙力は身についてないし。そういう状況に置かれた子どもたちの困惑や不安は当然だし、そんな子どもたちに寄り添う大人たちも大変だなと、現実世界に照らしながら想像した。
