死刑にいたる病のShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

なんとなく終始「コピーキャット」感がつきまとうので、そこまで意外な結末ではなかったけれど、なかなかいい。

阿部サダヲの演技もいいし、彼女の演技も捨てたもんじゃないが、一番はやはり日本人特有の、同調圧力やイジメや承認欲求がうまく絡んでいるところだ。エグい。

そして撮り方である。うまくガラスで人物を重ね合わせたり、垣根がいつの間にか取っ払われたり、いろんなサイコスリラーの手法を使って阿部サダヲの不気味感、人の心に侵食していくのを表現している。

ちょっと残念だったのは、うまく阿部サダヲがみんなを操っているように見えないところ。色々省略してたり、人の中に入り込む、人たらしの表現が微妙だったかな。




この映画、原作があるらしい。なるほど納得。おばあちゃんが孫を疎んじているとか、中学の同級生とか、物語が広がっているくせに説明や描写か不充分なところが多かった。