KAIRI

ある男のKAIRIのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.5
“愛する人の過去にこだわる必要はあるのか”や“近くにいた人が別人だった”など、闇深く重みのあるテーマ性と緻密な脚本に見入ってしまった。

キャスト陣の演技力にはアッパレ😮
・死んだ夫が別人だということに翻弄される安藤サクラさん
・壮絶な過去を持ち、現在もそれを引きづっている窪田正孝さん
・身元調査を進めるうちに怒りと闇が見えてくる弁護士の妻夫木聡さん などなど
途中からの参戦にも関わらず、完璧に出せている主人公感!
柄本明さんの役もなかなか強烈…
少し笑える小籔千豊さんにも注目です。
その他、清野菜名さん、仲野大賀くん、河合優美さん、でんでんさん、真木よう子さん、きたろうさん、眞島秀和さんなどのベテランキャストを揃えた感じも最高😌

トリハダがたつようなシーンの連続。
最初に死んだ夫が本物じゃないとわかるシーンはほぼホラー😱
登場人物の裏の部分をチラリと覗かせるシーンが多くて意外と怖い。

それにしてもこの映画人気なんですね。
田舎の映画館ながら『すずめの戸締り』に負けないほどの満席っぷり!
ほぼ満席の中、僕以外に学生がいなかったのは少し気まずかったです…











⬇⚠️ここからネタバレあり

調査を進める中で城戸の家庭の話も並行して進んでいく。
何気に弁護士の城戸が1番闇深い…
溜まった怒りが爆発する瞬間。
テレビに反射した自分のボヤけた顔。
妻のスマホを見てしまった時。
観てる側の城戸に対する違和感がラスト意味深に回収されるのがホントいい👍
城戸も戸籍を変えてるってこと?
絵画がそれを表してるっぽい🤔
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