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ムーンフォールのYOKのレビュー・感想・評価

ムーンフォール(2021年製作の映画)
3.6
OP見て一番最初に「アポロ13号観たい…」だった時点でなかなかに集中出来てなかった。
SFに弱い(理解できない)と定評のある私だけど、ヒューマンドラマチックなものでエイリアンとかが出てこず次元も超えたりしなければ何とかなるので楽しみたい次第。

ホラーをやらせたら間違いないパトリック・ウィルソンといつまでも30代半ばにしか見えぬ大女優ハル・ベリーを主演に、あの大御所ローランド・エメリッヒが脚本と監督を務める。え、めっちゃ豪華じゃん???

如何せん宇宙に関する知識が「水金地火木土天海(冥)」と「酸素がなくてめちゃ寒い」くらいしかない私なので、月って自転公転してるの?レベルのアホなんだけど、なんか月が落ちてくれるらしい。え、つ!月が?あのK室さんがロマンティック(…)に「M子様は私の月です」って例えたあの月が!?

こういう地球に隕石等が落ちそう!やばい!的な映画を観る度に「え、どうする?ウィル・スミス呼ぶ?」って思っちゃうので私に与えたアルマゲドンの影響力めちゃ高い。彼がいてくれたらなんとかなる感、ある。

見進めていくうちな月が月じゃないというか、そもそも月ではなかったというか、私たちが当たり前に持っていた月の概念がサクッと覆される。あ、そういう…みたいな。

結構な新事実なのに主要メンバーそこまで驚かずすんなり受け止めて対処方法を考え出し行動に移すのでとても頼りになる。個人的にジャック?(なんかベーグルもあるよ!って言ってた人)が可愛くてたまらんかった。彼こそNASAに入れるべき存在だったな。

単純に起動がズレたせいで月が地球とごっちんこ☆してしまう危機を描いた訳ではなく、月には秘密があってそれが故に…的な設定は他にはなくて良かったと思う。エイリアン感はないんだけど匂わせる感じ、個人的に好き。

洪水とか地震が起きる描写はあるもののそこまで人が大パニックといく被害がやばい!みたいなものは見せないので緊迫感は弱め。こういう状況でありがちな、食料の買占めと武装した宗教団体や暴徒がちゃんといて逆に安心した。

2時間10分ちょっとという尺なので全体的な少しダラダラ感は否めないものの、それぞれの立場にあるキャラをちゃんと描いていたと言えばそうなのでなんとも言えぬ。でもまあやっと宇宙に行くシーンで時間が半分だったので、え!?まだ半分!?とはなった。

髪が作ったんだかエイリアンが作ったんだか知らんけど月の内部があまりにも人工的すぎてたまげた。こりゃあすごいや。なんとなく「ザ コア」って映画思い出した。あれはマントルに向かって進んでいく話で人間ドラマもゴリゴリしてたけど、人の知らぬ内部めっちゃ発展してた的な感じがほんのり似てた。

AIだかなんだかが暴走して人間に復讐!それに反抗して頑張る!的な話好きねえ。現在の人類が持つ歴史って2000年ちょい(紀元前も加えるともっと長い)くらいだけど、もしかしたら別次元や別の場所で文化を築いていたのち崩壊して…ってことはあるのかもしれん。

なんでお前が!!!!????って泣きたくなるような犠牲があって当たり前のように助かった地球+お、お前ー!月に!!!月に!!?なラストにこれもしかして続きあるの?って思わず突っ込んでしまった。

みんな大好き、ハッチ越しのお別れもしっかりあったよ。

エンドソングはエアロスミスかな!ワクワク!ってしてたけどもちろんドワナクーロズマイアイズしないしエアロスミスでもなかった。
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