このレビューはネタバレを含みます
主人公の純悟はフィリピンパブに勤める母親と二人暮らし。
父親かもしれない人から話を聞き出す為に
その人の職場の敷地内をうろついたり、母親の就職を頼む為に連絡を取らなくなった恋人に会いに行ったり、その時の態度を含め切羽詰まった状態でもちょっとコワイ子だなと思ってしまった。
息が詰まりそうな親子関係。そして自分の境遇に縛られ悩む少年。思春期特有なものもあるだろう。 「 大丈夫!どうにかなる!」「あなたの事愛してるんだから」で前に進んでしまう母親。お国柄そうなんだろうけど私には馴染めなかった。
物ではなくて側にいて欲しかったって人としてそれが当たり前の感情をやっと言えた時、この親子は一歩前に踏み出せたように見えた。
それにしてもあの歳で結婚相手決めちゃうの?同級生の女の子との約束も……もうちょっと人生経験積んでからではダメなのかと思う私は古くさい人間なのかしら?
英題のAngry son の方がピッタリ!