西東京

静かなる対決の西東京のレビュー・感想・評価

静かなる対決(1946年製作の映画)
3.5
時代からはじき出されるカウボーイ。ラストにゾロゾロと列をなして街を出て行く様は物悲しく、酒場の破壊と共に自らの居場所を失う。
開拓者と対立するカウボーイに商人や酒場の立場が絡む物語はあまりないので新鮮だったが、あまり面白さには直結していなかった気もする。ランドルフ・スコットの保安官は何を考えているのかイマイチ分かり辛く、信念で動いているというより与えられた役割をこなす以外のことを知らないサイコパスのような目をしている。アメリカの未来を予見し、そのために働いているロボットにも見えてくる。
「街が平和になるまでは銃を使わないといけない」という台詞があったけど、舞台の1870年から未だに銃を使うアメリカは平和になってないっていう皮肉。
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