鰹よろし

ジュラシック S.W.A.T 対恐竜特殊部隊の鰹よろしのレビュー・感想・評価

1.0
 何かの実験で殺戮マシンと化した超凶悪凶暴な2頭のアロサウルスを、普通のトラック1台で少人数且つ軽装備且つ無警戒でどこかへと移送中、案の定脱走されてしまう...

 貴重な実験体であるが故生きたままの捕獲を絶対の条件とし、S.W.A.T対恐竜特殊部隊ではないが、元軍人で編成された雇われの警備員さんたちが数人招集されるのだった...

 実はこの事態は画策されたものであり、別段隠す気も無いそれほどのものでもない陰謀が渦巻いていて...

 全体的にいつも通りなパターンでこれといって見どころがあるわけでもないのだが、「ヴェロキラプトル」の監督ということを鑑みて観ると、

 主人公女性の破断した職場恋愛の再生と再構築の物語を主線にしているのかと思いきや、お相手だった劇中最強と称される主人公級の男を一切の活躍の場を設けず早々に退場させていたり、如何にも最初に逝きそうなヤツが○○だったり、

 隠すどころかひけらかすかの如く早く気づいてアピールをしながら黒幕と連絡をとる老齢の女性と、味方チックなピチピチでもない女性博士の関係、さらには恐竜の強化された能力も含め、やはり物語を牽引するそれぞれのキャラとその役割をシフトさせているというか捻っている節がある。

 徐々に明らかになっていく真実と諸々反転していく事象への昇華が狙いなのだと思うが、いろいろ隠してないというか端から真相を大っぴらにしてしまっているが故に別段それが機能してないのが残念なところだろうか。次作に期待していいものだろうか。


「ダイナソーinL.A.」(2013)...
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