垂直落下式サミング

はだか拳Ωの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

はだか拳Ω(2021年製作の映画)
3.5
前作で、大立回りを演じた「はだか拳」の使い鉄子を天使もえが続投し、今回は彼女の妹が戦士へと覚醒する物語。妹役には二階堂夢が抜擢されている。
前作の主演の人は乳首を出さなかったが、今回の主役は天使もえとおなじセクシー女優の人なので、ちゃんとハリのいいおっぱいを出してくれていた。形もいいし、くびれもエロいし、アクションのたびにぷるぷるするから、前作よりも画面に釘付け。
子分たちをボコボコにしたはだか拳の存在を知って、新しい用心棒を雇い即座にメタを張ってくるヤクザもなかなかに切れ者。
はだか拳の天敵は、瞬時に女を着替えさせる凄腕スタイリスト。このバカバカしさが抜群である。脱げば脱ぐほど強くなる。なら着せればいい。危うし、はだか拳!
外人さんに清楚なOLコーディネートに着替えさせられ、はだか拳殺しの手マンでやられてしまう天使もえは、前作と同じく途中退場。この男のガシマンは、どんな女でも19秒でイカせるのだ。
このはだか拳キラーの敵は、一応主人公の精神的な成長によって打倒されるが、倒しかたにもう一工夫あるとよかったなー。相手の性癖をついて初々しいラブラブエッチで罠にはめるのはいいけど、主人公にしか思いつかない発展のさせかたで既存の拳法をさらに強化してみせるみたいなほうが、誰もなし得なかったやり方で流派を真に武の極意へと押し上げるカンフー映画の醍醐味を描けたと思う。
ラストバトルもたいへん気に入った。小賢しく最後の悪あがきをするボスを流れるような柔の体運びで制圧し、必殺の後ろ矢倉をきめるところは華々しい大見せ場で、役者の動きにあわせてカメラがダイナミックなキメ絵を作っていく!アクションもカメラワークも素晴らしかったです。
お前はもう挿れているっ!すすり尽くすぞっ!など、キメ台詞にも力が入っているのがいい。一度言ってみたい。