エイプリル

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マリオファンのための映画、という感じでした。
マリオのゲームは結構やっている方だと思うのですが、映画を見ている最中、ずっと元ネタを探すのが楽しかったです。マリオブラザーズだけではなくマリオカート、スマッシュブラザーズ、64など枚挙にいとまがないほどたくさんのネタが隠されていて、マリオが好きであればあるほど楽しめる映画に感じました。
ピーチ姫がマリオを特訓するステージでトライアンドエラーを繰り返すシーン、幼少期を思い出したりもしました。ただこのステージ難しすぎです。ゴール間際に足場がなくて、キラーを踏み台にして連続ジャンプをしてようやくゴールに辿り着けた!と思った瞬間に斜め上からパックンが出てきたらキレませんか?私はキレます。
個人的には強いクッパを久々に感じられたのが嬉しかったのと、思っていたよりドンキーコングとバディ感が強かったのが熱くて良かったです。

ただちょっと映画としてのフックは弱いというか、「マリオの元ネタ探しが楽しい」にとどまってしまっている感じもしました。
マリオが活躍するシーンが終盤まで少なく、物語全体としても動きに乏しいのが気になりました。キノコ王国の様々なギミックを見るのは確かに楽しいのですが、その分大きくストーリーが展開する幅を狭めてしまってるようにも思いました。
ルマリーも元ネタからすればああいう発言もわかるんですが、不気味で意味深なことを言ってた割には全然映画の内容に関わってなくて、ある意味ファンサービスだけで構成されてる映画と言っても過言ではないように思います。世界中にたくさんのマリオファンがいるからこそ成立した映画というか…。

その点にさえ目を瞑れば、スーパースターを手に入れた後のBGMは待ってました感があって良いですし、自分たちで作ったコマーシャルに奮起させられる展開はベタながら感動しました。
続編が作られるということで、さらに元ネタを掘り出してくるか、今度はストーリー重視にするかは分からないのですが、それでも次もまた見ようと思える楽しい映画でした。
エイプリル

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