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ダ・ヴィンチは誰に微笑むのRIOのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)
3.7
「サルバトール・ムンディ」のニュースを聞いたときは衝撃だった

ホントにダヴィンチが描いたものか
専門家はルーペでじっくり覗き込む
由来を知る為の証拠がない
手紙も来歴も何ひとつ残されていない
目で見て判断する

歴史においてもレオナルドの存在は権力や政治に利用されている
生きている間にまたとないチャンス
レオナルドへの憧れからか絵の金額がはね上がる 夢を見れたのも束の間 権力者によって拐われていく

2014年フランス南西部トゥールーズ
家の屋根裏からみつかったカラバッジョの作品
400年前であるため真作と認定されても完璧な作品だけれどもカラバッジョではないというアンチの声も上がっている

1490年から1519年ごろにレオナルド・ダ・ヴィンチによって制作された油彩「サルバトール・ムンディ」*救世主*はイギリス王室から消えてしまっていた
今までで何処から何処へと渡っていってたのだろうか

落札者の手に渡り2018年に公開される予定だったのに目の前に現れることはない 黒幕とかお金のわちゃわちゃは置いといて

色々な鑑定結果で真作だと判明される
審美眼が問われていたロバート・サイモンは胸の張り裂けるような感覚だったんではないかと想像するだけでも楽しかった

レオナルドの真作としてあってほしいというロマンとか究明していくまでの過程が面白い
とんでもない歴史的な衝撃に翻弄される人間像が描かれる
それに姿を現さない真の救世主が今のこの時代に出現していることの示唆のようにも感じたことを思い出しました

レオナルド・ダ・ヴィンチは現役の頃にはだいぶ酷い扱いを受けいたぶられていたようですが現代では多くの人に愛されてますね 凄いオーラでした⚡️
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