オープニングの映像は◎。
観光客が多くなりすぎて街をめためたにされたヴェネツィアの人たちが怒りの力で観光客撥ねつけキャンペーンをしようとする苦労譚みたいな話。
浮かれてやってきた観光客が飲んで騒いで無銭飲食したりわがままに振る舞ったり、堪忍袋も破裂しますわな。
街中仮装姿が溢れていて、みんながスマホで撮影してたら全部フィクションになっちゃうのは怖い。
知らない街で知らない人たちに紛れ、なんだかわからない物を飲むなんて、よく考えたら正気かって感じだし。
ハメを外すのもほどほどに……。という教訓は得られるけど、ホラーでもスプラッタでもなく、サスペンスとしても物足りない。動機がはっきりしててまっすぐだから。
怖さはほぼなくて、主人公たちの傍若無人さへのイラつきの方が上回る。
映画としてはなんとも半端な出来。
京都あたりを舞台に同じテーマで作ったら楽しい映画ができそう。
