kty

オッペンハイマーのktyのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
2.0
原爆投下という戦争犯罪を加害者の視点のみで描いた偏向作品。

ABCD包囲網、石油禁輸、ハルノート、暗号を傍受解読していた真珠湾攻撃。日本を参戦に導いたアメリカが、「この戦争を終結させるために原爆を投下した。」なんて身勝手だ。

自分が小学生の頃『はだしのゲン』が少年ジャンプで連載されてた。『ひろしま』で描写された黒焦げで倒れた無数の人々。罪もない広島市民の方々の殺害された目に余る惨状。そんな史実はなかったかのよう。

History当て字だけどhis story歴史とは書き手の、his、書きたい史実のみで書かれた物語、story。

核実験が成功して歓喜する人々を見て、
悔しくて涙が出た。

GHQの日本人を愚民化する3S政策Screen,Sports,Sex。戦後79年を経て本作への好意的なレビューを読むにつけ、政策の効果恐るべしと考えさせられる。

公私の私だけが膨張し、自分さえ良ければ良いという風潮。果たして「面白い」作品だろうか?悲しくなる。でも個人を批判する気はない。なぜなら教育の責任だから。教育に公の精神が欠落してはいないか?

大画面で大音響を浴びせば、
被爆国の国民の意識を拭い去る。
優れた映画は優れた洗脳装置になりうる。
kty

kty