ノーランは巨匠の域に入り始めた
11本目にして今までの技術を全て注ぎ込んだ感に圧倒された
まじで超傑作が生まれた
ノーラン節5億パーセントだし長尺だから
好みや意見は別れそうではあるけどみんな見るべき映画
映像の迫力と音響のえぐさはまじでやばい
芯に響く重低音
レベチの映画体験
日本人だからこそ色々思うところもあるし
きついシーンもあるけどそれだけじゃない
別に今回の映画はこの題材を肯定してるわけでも否定してる訳でもない
時々挟まれる爆発や化学反応の演出、音どれも感じたことの無い種類の恐怖感が尋常じゃない
トリニティ実験のシーンの完成度も半端なくて、その後のオッペンハイマーが群衆の前での演説をしている時すでに現れている群衆との温度差や苦悩、足音のフラッシュバックなど緊張感えぐい
ソ連やドイツの情勢、赤狩りなどの歴史的背景もしっかりと描かれ、ノーランらしい時系列のいじりや時間の操作も健在
後半の尋問のシーンの畳みかけ方は特に重たいけどそこからラストシーンまでの流れがめっちゃよかった
一連のオッペンハイマーの目が印象的すぎる
自分が作り出したものによってもたらされた被害とそのことへの苦悩や葛藤が細かい
キリアン・マーフィーとロバート・ダウニー・ジュニアの演技がほんとに半端ない
どんどん豪華なキャストが登場してびっくりした