このレビューはネタバレを含みます
映画館でIMAXで見て本当に良かった。
めっちゃノーラン。めっちゃ疲れる。
そして難しい。
大枠は理解できるけど、細かい会話などはしっかり理解出来ていなかった。
自分の知識の無さで完全に楽しめていないと思うと凄く悔しかった。
この映画で重要視されている部分は
「戦争の話」よりもあくまで「原爆」「原爆の父」の話。
なので日本で公開して良かったと感じた。
日本を馬鹿にするような表現や、原爆を正当化するような意図が無いのも良かった。
正直辛いシーンもあるが、敵国側視点も教訓として必要だと思う。
実際はどうだったかは分からないけど、本当にこんな感じで喜んだんだろうな。
戦争を終わらせ大勢を救ったと。
とても恐ろしい考え方だけど1つの意見としては間違っていないのが戦争の恐ろしさ。
寧ろ日本は救われたと。
オッペンハイマーの葛藤を描いた表現が恐ろしい。
自分の過ちに気づき始める。
素直に喜んでいいのか、実際にどこに落とすか決めるのは自分じゃない。
でも作ったということは肯定的なのと何ら変わりは無い。
なのに水爆は否定的。
元共産党員の妻。共産党の女との接触。
会への出席。
もちろんソ連のスパイを疑われる。
もうひとつの題材である「ストローズとの対立」
ストローズ視点を白黒にしているのが印象的だった。
ロバートダウニーJr嫌な顔するなあ
トリニティ実験の長く感じるカウントダウン。爆発からの長い無音。緊張感。
からの爆音爆風。
本人達の緊張感はこんなものではなかったのだろうな。
全体を通して轟音と静寂の使い方が嫌になるほど上手かった。
ノーランまた更に好きになりました
大気に引火し連鎖して世界を破壊する。
それは起こらなかった。
でも核軍拡競争という連鎖の目に引火した。
それこそが世界の破壊であったのだろう。
正にアメリカンプロメテウス。
キリアンマーフィ凄い好きになりました。
