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呪われた老人の館のYOKのレビュー・感想・評価

呪われた老人の館(2021年製作の映画)
3.0
ハチャメチャ久しぶりにAmazonプライムオリジナル作品の鑑賞。

再生しようにも通信障害で3回くらいやり直したり、つけた瞬間の音楽爆音にビビったりと、「コイツは呪われてるぜ…っ!」って全く本編に関係な要因で期待値上がった。

オープニングの版画っぽいような活版印刷の様なテイストの絵好き。こういう絵見るとジョニー・デップ主演作「ナインスゲート」が観たくなる。

そんなわけでパーティの途中でぶっ倒れたおばあちゃん(足腰元気な元バレリーナ)が老人ホームに入るところから話はスタート。

孫君がおばあちゃん(ジュディス)に、こんな所に入るの早すぎるよ!って言うんだけど、確かにそう思えるくらい元気だし快活だし聡明そうで美しい。対してルームメイトさんは主人公より年上で車椅子なこともあって、確かに人の手を借りなきゃ大変そうだと思えるくらい真逆な雰囲気。

どうも可笑しいぞ?な幻覚(?)をジュディスが見る一方で、ジュディス自身が軽い脳卒中を原因としてここに来ているのと、入所者にアルツハイマー病の人が多いせいで、ジュディス自身がおかしいんじゃね?って思わせに来るテイスト。

異常現象を目の当たりにした主人公が周りに訴えたところで、「コイツ何言ってんの?」ってまともに取り合って貰えないホラー映画あるあるに加え、今作は主人公が認知症の診断を受けていてしかも既にホームに入所済。

だいぶ詰んでな…って設定の中、ジュディスの孫君だけは味方でいてくれるので、大変そうだけどどうか力になっておくれ~!って婆&孫コンビを応援しながら見たわ。

ジュディスもホームの怖さから次第に攻撃的になっていく一方、ホーム側はホーム側で自由を奪うようなことを平気でしてくるので怪しさ満開。そんな中唯一ジュディスに親身になってくれる若い介護士の女性が良い人なんだか悪い人なんだか分からないのは上手いなぁって感じ。

所々で映る黒猫ちゃんが可愛いので勝手にペケJって呼んで、映る度に「あらー、ペケJは可愛いねぇ~!」ってニコニコしちゃった。@東リべ

ってか、ジュディスの見る異常現象の怪物が、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのグルートでしかなくて「あら!可愛い!」ってなってしまった。いや、可愛くはないわな。

ホラー映画ってよりは、ホラー要素を取り入れたミステリー映画って感じがした。ラスト15分くらいからはこれまたテイストがグワッと変わってたまげたけど。そういう展開かー。

現代っ子な孫君が直ぐに動画回さ出すの、若いなぁ~なんて。私もカメラ!カメラ!ってなると思うけど、バレたらえらいこっちゃなので回す勇気ない。でも回した方が物的?証拠になるのかもしれない。え、これがなんの証拠に?(混乱)

はっきり言ってちっとも怖くないのでホラー映画苦手だけど興味ある人や、ホラー映画っぽい映画を探している人なら楽しめる…かも…?

何を言ってるんだお前らは!滅殺!って展開かと思いきや、まさかまさかの闇落ちエンド笑った。最後の最後でバレリーナ設定が活かされるとは…ううん…深い!(浅い)
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