キグルミ

四畳半タイムマシンブルースのキグルミのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

四畳半タイムマシンブルースの原作が
出た段階で映像化を待ち望んでいた
作品をついにスクリーンで見れた事
まずとても感動した。
スクリーンの中で動く
四畳半メンバーのやり取りを見てるだけで
思わずニヤニヤしてしまった。
田村くんがまさかの本家
サマータイムマシンブルースの田村くん
であった。

サマータイムマシンブルースでは
タイムマシンによって過去を変えると
今の自分達が消滅してしまうと気付き
はしゃいでる仲間にちょっかいを
かけられた時に力無く
みんな消えちゃうんだぞと言うシーンが
切なくて印象的だった。
本作でも 私 が小津に対して
同じようなセリフを言うが
いくら恋路を邪魔されようが
 私 にとっても友人や仲間達が
かけがえのない物なんだと言葉にせずとも
そう感じているんだろうなと感じて
これまた切なくなった。

最後の明石さんの人生は一冊の本だ
と言う言葉がこの映画の着地点としても
とてもメッセージ性に溢れていて
不覚にも四畳半で涙が出そうだった。

何をしたって人生はもう決まっているならば楽しいことを選んだほうが
良いに決まっている。
これだけ好きな作品に会えるのも
自分の人生でずっと決まっていた事
なんだと思うととても
嬉しく感じる。

アニメーションにしか出来ない
面白さがギュッと詰まっており
小津が過去の 私 を尾行しようと
決意したコマドリのシーンの
躍動感は本当に面白かった。
キグルミ

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