りょう

BLUE GIANTのりょうのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.4
 小学生のころからRockを聴きはじめて、Jazzは高校生のころから聴いていますが、やっぱりRockが好きです。Jazzで好きな編成は、ハモンドオルガンのベースレストリオで、有名なところではJimmy Smithをよく聴きます。
 この作品は、若者の青春物語として、3人の出会い、成長、挫折と将来を予感させるエンディングを描いています。定番のセオリーどおりの展開だし、斬新なキャラクターが登場するわけでもないので、特別に惹かれるところはありませんでしたが、全体の構成はよく練られていた印象です。恋愛要素を排除しているところも効果的でした。
 音楽をテーマにした映画の制作は、どれも困難が伴うと思います。オリジナルの楽曲を創作することはもとより、実写なら俳優さんがミュージシャンを演じるにはリアリティ(相応の演奏能力)が必要です。とりわけアニメの演奏シーンは、楽曲と映像が致命的にシンクロしないし、演奏しているミュージシャンの動作や表情をうまく表現している作品を観たことがありません。この作品も例外ではなく…。
 とても評判のいい作品だったので、その観点を克服していることを期待しましたが、ちょっと残念でした。先月から今月にかけて、超一流のロックバンドのライブを至近距離で聴いてしまったので、なおさら感動できなかったのかもしれません。
 サントラは何回か聴いていましたが、上原ひろみさんの楽曲や日本のジャズプレーヤーの演奏は素晴らしかったです。ちなみに、玉田俊二の最初の下手なドラムスも石若駿さんが叩いているのでしょうか。
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