MasaichiYaguchi

パティシエさんとお嬢さんのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

パティシエさんとお嬢さん(2022年製作の映画)
3.4
銀泥さんの同名ラブコメ漫画を実写映画化した本作には、目にも美味しそうなスイーツが沢山登場して涎が落ちそうになる。
物語は出会いから始まる。
兄の稜がオーナーシェフを務める「パティスリー・シュバル」で、パティシエとして働く丈士は、毎週金曜日にやって来て、目を輝かせながらスイーツを選び、購入する芙美子に段々惹かれていく。
一方、芙美子も、、1週間働いた自分へのご褒美にスイーツを買うことは勿論のこと、名前も知らないパティシエさんに会えることも楽しみにしていた。
互いに思い合っていながらも、奥手な2人は「特別なパティシエさん」と「特別なお客さん」の関係から一歩踏み出せない。
出会いから1年、丈士は兄の稜に背中を押されるように、彼女の名前を知るところからアプローチを始める。
今時の恋愛事情からすると、何とももどかしい丈士と芙美子の恋だが、それでもモチーフになっているスイーツ同様、甘酸っぱさが作品に溢れる。
後半では、芙美子の家族の事情で2人の恋は暗礁に乗り上げたような感じになるが、果たして2人は、夫々の思いを相手に伝えることが出来るのか?