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燃えあがる女性記者たちのausnichtsのレビュー・感想・評価

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)
3.0
2002年インド北部のダリトの女性たちが立ち上げた新聞カバル・ラハリヤ、現在はデジタルメディアとしてさらなる挑戦を続けているようです。その取材スタンスはジェンダーや社会的弱者に軸足をおいた地域密着型です。

日本のジャーナリズム、そして記者たちが学ぶべき点がたくさんある映画と感じます。

ただ、そうしたこととは別に映画としてはその紹介だけに終わっており、もう少し突っ込んだものに出来たのにという残念な映画ではあります。

たとえば、記者たちが取材するとき、その取材対象は男たちばかりです。女性は記者ただひとり、このとき、この映画のカメラがなければその男たちはどういう態度をとったのでしょう。おそらく警官はあんなに物静かではないでしょうし、ヒンドゥーナショナリストの男の刀もまた違った意味を持ったのではないかと思います。

人がカメラの前では演技することに無自覚過ぎるドキュメンタリーに感じます。

「燃えあがる女性記者たち」月にロケットを飛ばす国の女性記者たちはスマートフォンひとつで社会を変える…
https://movieimpressions.com/writing-with-fire/
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