「(166分あっても)描写が足りない」と「脚本が秀逸だからか読み取れる」の瀬戸際で、絶妙なバランスで成り立っていた。
「上映時間が長い」のって興行収入を伸ばす視点で言うと悪。
イタズラに短くして面白くなくなったら本末転倒なのは当然として、長いと回転数が落ちるのも事実。
編集で泣く泣く削って短くした作品を、後から『ディレクターズ・カット』とか『エクステンデッド・エディション』にして追加シーンを盛り込んで出す事があるが、裏にそういう事情がある場合も。
本作も編集作業でカットされたシーンがかなりあると思う。30分、下手したら60分近く。
それらのシーンを追加して作品全体の出来が良くなるかは分からないが、見てみたい気持ちはある。