薄

カッコーの巣の上での薄のレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.0
抑圧された社会(環境)とそれに対する反抗、解放されて自由になった幸せな一時、やがて訪れる現実の壁……というアメリカンニューシネマのお手本のような映画。夢から覚めるときはいつも哀しいけれど、ラストシーンが後期ニューシネマっぽさを感じさせる。

社会構造はたいして変わらないのに自由で逸脱したアンチヒーローに憧れる人は減り、抑圧する側に共感する人が増えているのが昨今。そりゃ、世の中も生きにくくなるわなぁという気がする。この時代に戻したいとも思わないけども。
薄