りょうさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

りょう

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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

 クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」シリーズのファンなので、どうしても比較してしまいますが、このシリーズ(噂では三部作)にもはまりそうです。
 アメコミヒーロー的な雰囲気が希薄で、サスペン
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.2

 吉田恵輔監督の過去作として観ました。前半は「あらすじと違う。ほかの作品を再生したのか」と思える若干のコメディタッチで、奇抜なオープニングタイトルのタイミングが印象的です。
 演出や脚本に特筆すべきも
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悪は存在せず(2020年製作の映画)

4.0

 イラン映画は、有名なアスガー・ファルハディ監督の作品をいくつか観た程度です。
 意外と近代化された都市の風景や人々の生活などは、この作品が批判している死刑制度の非人道性と極めて対照的であり、第一話の
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 原作は読んでいませんが、速水と大泉洋さんのキャラクターがマッチしていることは映像的にもはっきりしていました。俳優陣が豪華すぎて、少し消化不良になりますが、プロットが複雑すぎず、伏線の回収もわかりやす>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.6

 いつか予告編を観たときに、ライバル同士のボクサーが恋人をめぐって三角関係になる物語なのかと勘違いしたうえに、ちゃんと意味を理解しないまま「なんとなくイメージだけのタイトル」が安易に感じてパスしていま>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

2.8

 自分が高校生の当時、佐々木と仲間3人のような同級生がいなかったわけではありません(さすがに全裸はありません)が、ほとんど接点がなく、そういう存在に憧れるようなこともありませんでした。
 大人になって
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ある職場/些細なこだわり(2020年製作の映画)

4.4

 かなり実験的な作品なので、ある程度の予備知識がないまま観ると、とても奇妙な印象になるかもしれません。いわゆるネタバレ的な要素を心配する必要のない作品なので、あらかじめ情報収集してから観ることをおすす>>続きを読む

夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.2

 古典的な名作と言われている原作は読んでいません。全体的な評価は賛否あるようですが、この作品の時代背景と架空の世界観を短時間で表現したオープニングが秀逸です。現実世界と対比しなくてもいいことが冒頭で提>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

3.4

 この監督の過去作である「未来を乗り換えた男」は、少し期待値を上げて観てしまったので、あまり印象に残らないままになっていました。
 この作品は、そのことすら忘れて、何の予備知識もなく観ました。男女関係
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ドリームランド(2019年製作の映画)

3.0

 夕暮れや昼間の風景などがとてもきれいだった一方で、砂嵐などのテキサスの厳しい気候と生活環境の描写が対照的でした。
 しかし、物語の中心がいつまでも定まらない印象だったので、あまり登場人物に感情移入で
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牛久(2021年製作の映画)

5.0

 この作品は、外国人収容施設の極めて悪質な人権侵害を告発するという意味では、少し情報量が不足しているという印象です。
 法的な問題等を説明する場面がほとんどないため、ある程度の予備知識がなければ、何が
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

5.0

 1作目以外はすべて劇場で観ましたが、ようやくBlu-rayを買ったので、レビューしてみたくなりました。
 原作は読んだことがありませんが、個人的には、漫画を原作にした作品として、クリストファー・ノー
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望み(2020年製作の映画)

3.2

 ベストセラーの原作は読んでいませんが、あまり物語に没入できませんでした。犯罪当事者に対するマスコミやSNSなどの反応が既視感いっぱいだったし、すごく気になった女性刑事の終始無表情な演出は、結局どうい>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

2.8

 時々こういう思考停止状態で観られる作品がいいです。
 巨大な隕石が地球に衝突することを誰も観測できず、直前まで世界中の人々が普通に生活していたという奇想天外な物語を成立させている要因は、そのことを登
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

 非常に賛否のわかれる作品だと思いますが、個人的には意外な佳作でした。
 奇抜で極端な物語ながら破綻しない脚本と無駄のない明瞭な演出で、自然と登場人物に感情移入していました。主役2人のキャスティングに
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

 原作はおろか、過去の映像作品も未経験で、まったく予備知識なく観ましたが、かなり敷居が高かったです。
 ほとんど登場人物が紹介されることもないまま、現在と過去を頻繁に交差した挙句(それぞれの配色でかろ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

 ウォン・カーウァイ監督のファンですが、彼の作品の中では、20年以上前に観た「ブエノスアイレス」だけは共感できませんでした。当時はLGBTとかBLとかという単語も一般的ではなかったし、その印象で男性の>>続きを読む

サプライズ(2011年製作の映画)

3.2

 「ゴジラvsコング」のアダム・ウィンガード監督の過去作品ということで観てみました。まったく予備知識がなかったので、オカルト系の物語に被害者がどうにもあらがえない惨状を描いているんだろうと思っていまし>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

 NHKのテレビ版を観ていたので、あらためて映画版を観てみましたが、ほとんど違いに気づきませんでした。
 ヴェネチア国際映画祭で監督賞というのは、昭和っぽい演出が国内よりも海外で評価されたんだろうと思
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

3.4

 「散歩する侵略者」はリアルタイムで観ていましたが、クライマックスの海岸シーンの描写とCGクオリティで萎えてしまったので、ほとんど記憶にありません。
 この作品はずっと後回しになっていましたが、やはり
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

2.0

 リュック・ベッソン監督の「ANNA」と比較してしまったためか、かなり期待を裏切られました。どの登場人物にも共感できないということは、この作品以外にほとんどありません。
 エヴァの容姿に魅力を感じない
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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

4.0

 2017年の試写会を高校生だった娘と2人で観ました。当時は新海誠監督の「君の名は。」の公開から半年後頃だったので、作品そのものが比較されたり、物語の類似性を指摘されたりしていた記憶があります。
 あ
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.2

 A24とPLAN Bによる製作は、すでに良質な作品の定番となっているので、少し期待していました。ユン・ヨジョンの演技は素晴らしいですし、淡々とした物語にユーモアが加味されていましたが、他の登場人物の>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.8

 男2人の認知の歪みが女性視点の真実で暴露される。性被害を告発した女性の過酷な境遇。さらに加害者が無罪になれば、被害者が死刑という信じられない法秩序。
 実話を脚色した物語であったとしても、現代で顕在
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

2.0

 自分の娘も成人しているような40代後半の男性です。主役の4人のうち知っている俳優は間宮さんだけでした。
 登場人物のキャラクターも理解しないままの冒頭のテンションは、「この映画無理かも」と思わされま
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.4

 上映時間100分未満の映画は、物語に必要な描写が不足していることが多いので、あまり観ません。この作品は、主に一晩のエピソードに必要なシーンと登場人物だけで構成しているので、2時間程度の作品を観たよう>>続きを読む

リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.2

 主役の3人の共演に興味がありましたが、少し期待値を上げすぎたかもしれません。とりわけラミ・マレックは、何か裏のある役柄かなと勝手に想像していました。ディーク(デンゼル・ワシントン)の過去の描写とタイ>>続きを読む

アウトポスト(2020年製作の映画)

3.4

 実話を映画化した傑作「ブラックホーク・ダウン」と比較するのは酷かもしれませんが、ほぼ前哨基地の空間だけで構成された映像で、何かの作戦を成功させるという物語もないので、前半の描写が物足りなく感じました>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

 一ツ橋ホールの試写会で観ました。フランス版の「エール!」は観ていませんが、手話によるコミュニケーションでも物語がもたつくことなく、テンポのいい演出がよかったです。登場人物の人間関係が無駄なく描かれて>>続きを読む