AONIさんの映画レビュー・感想・評価 - 85ページ目

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マンハッタンの二人の男(1958年製作の映画)

4.0

「ジャーナリズムは何もかも見せて報道することではない。発表せぬことにも誠実がある。」

この所長の言葉には一理ある。

「僕は孤独が怖い。グラスかカメラがあれば僕は男になれる。」

カメラと酒瓶を決し
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リスボン特急(1972年製作の映画)

4.0

メルヴィルの遺作

見直すほど採点が上がる映画。こんな映像、こんな物語を撮れる監督は、メルヴィルしかいない。

サムライ(1967年製作の映画)

4.0

アラン・ドロンが残した最高の仕事の一本。彼が持つ天性の危険な色気が炸裂。無表情がこれだけ様になる俳優は他にいない。

<トリビア>
「アリバイ」成立に対するアイデアから生まれたという作品。メルビルは、
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ギャング(1966年製作の映画)

5.0

マイ・ベストのギャング映画。会合場所での駆け引きには参った。
『ゴッドファーザー』でのトイレの隠し銃なんて目じゃない。

影の軍隊(1969年製作の映画)

4.0

暗くて陰惨なレジスタンス活動がリアルに描かれててる。

レジスタンス活動を英雄的に描いた『パリは燃えているか』と比較してみるのもいいかも。

殺し屋とセールスマン(1973年製作の映画)

3.5

殺し屋の足を引っ張る、駄目セールスマンの疫病神ぶりが凄いっす。

忍者秘帖 梟の城(1963年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後のオチは納得できないが、ローアングルや引き画面を多用する工藤栄一独自の映像美学は全快。しかも、古きワイヤーアクションも拝めるのだ!

あれだけ復讐を誓っていたのに、最後は豊臣秀吉を許してしまう大友
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大殺陣(1964年製作の映画)

5.0

革命の意志を受け継ぐ者たち。集団における個人の埋没。東映スターシステムを打ち破った画期的な<安保>時代劇。
様式美だけでなく、殺陣シーンには手持ち撮影を導入するなど、工藤栄一の才気溢れる映像センスも凄
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十七人の忍者(1963年製作の映画)

5.0

今回のターゲットは“人”ではなく“連判状”! 一瞬の油断が命取り。相手の裏の裏を読み合う頭脳戦の行方。そこで描かれる奉公人の虚しさ。そして、「十七人」という数字に仕掛けられた罠!

東映の集団時代劇の
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集団奉行所破り(1964年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「討つ側」と「守る側」の攻防戦が(東映)集団時代劇の魅力だと思っている私にとっては、「守る側」の描きこみに物足りなさを感じた。なんせ、肝心の佐藤慶が・・・。

「討つ側」に寝返っちゃうんだもん! 結果
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やくざ刑罰史 私刑(リンチ)!(1969年製作の映画)

2.5

全篇マカロニテイスト満載。とりあえず各エピソードの主役である大友柳太朗、大木実、吉田輝雄はカッコ良く描かれているので、それぞれのファンは安心してください。

江戸川乱歩の 陰獣(1977年製作の映画)

3.0

赤と白の異常なコントラスト。
壁一面が赤一色な秘密部屋の中央に、白い椅子が置いてある。その異様な美術センスに感嘆する。

「エログロナンセンス」な映像表現は秀逸だが、癖のある豪華出演陣を活かせていない
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

「ゴロー!、カンバーック!」 


・死の床にあるのに、お父ちゃんのために食事を作るお母ちゃん。
・スーパーで食品商品をつぶして回る婆さんと、その撃退を試みる店長
・高級中華飯店でのスリ男の晩餐
・高
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牙狼之介 地獄斬り(1967年製作の映画)

3.0

残念なことに、主役の狼之介が個性薄くて魅力ないんだなぁ。対照的に西村晃が、強欲剥き出しな悪漢を好演していて、完全に主役を食っちまっている。

獣の剣(1965年製作の映画)

3.5

藩の思惑に踊らされる下級武士の宿命。 こういう反体制的な内容は好みなのだが、”獣(ケモノ)”になりきれぬ主人公がアンチヒーローとしては物足りなく、歯痒い。

三匹の侍(1964年製作の映画)

4.0

タフガイ=丹波、ニヒル=平、オトボケ=長門。三者三様の魅力が全開。

黒澤映画のリアリズムと殺陣の効果音をTV時代劇に持ち込んだ五社英雄が、逆に停滞気味の映画時代劇に喝を入れた劇場デビュー作。面白くな
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北の螢(1984年製作の映画)

2.5

さすが五社英雄作品、極寒の地でも女優陣は脱ぎまくる。全てにおいて強引な展開。ナマズ髭を蓄えた成田三樹夫の三枚目ぶりがイカす。

囚人である情夫の露口茂を救いに来たのに、仇であるはずの権力者、仲代達矢に
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帝都大戦(1989年製作の映画)

2.5

“物語”から“大戦”と題名だけはスケールアップ。規模はかなりのスケールダウン。 ヒロインの南果歩はこの頃、可愛かったな。

マルサの女2(1988年製作の映画)

3.5

宗教と政治と反社勢力の癒着を取り上げた作品が、元首相暗殺というテロ事件がこの日本で起きる30年以上前に、エンタメ映画として製作されていたという事実。

伊丹十三という奇才の映画作家を今一度、再評価すべ
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北京原人 Who are you?(1997年製作の映画)

1.0

あなたと私を結びつける愛の言葉、それは「ウパー」。僕にも言わせて下さい。「いくぞー! 1、2、3、ウパー!」

いやー、腹がよじれるぐらい笑った。原人が走るシーンを思い出しただけでも笑いがこみ上げてく
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リボルバー(1988年製作の映画)

3.5

和製現代版『ウィンチェスター銃’73』。 藤田敏八監督による、シラケ世代版『野良犬』ともいえる?

スーパーDJ小林克也氏の暴走サラリーマンぶりが本作のベスト・ヒット!  佐倉しおりの美少女ぶりに惚れ
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

映画のエンドクレジット、”Special Thanks 加賀まりこ”、納得だわ。

原作者の佐藤正午は処女作『永遠の1/2』を読んでからというもの、ずっと気になる作家さん。日常の中に潜む異常な出来事を
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

いわゆる社内権力争いや業界の内幕を描く企業エンタメもの。消えた謎のベストセラー作家の行方や出版メディアの現状をスピーディーに描いていて飽きさせない。

あくまでピュアに本(出版メディア)を愛するヒロイ
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