Elijahさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Elijah

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カポネ(2020年製作の映画)

3.5

初日劇場鑑賞。
静かなる狂気を徐々に描いていく趣で、時にジョシュ・トランク監督の演出が仰々しくこってりな印象を受ける(東映の実録映画を観ているような感覚に)。
認知症を患っている人の頭の中を具現化した
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

4.0

2021年劇場鑑賞1本目。
物語は正統派のおとぎ話で、「映画」を観ているというよりかは劇中でも登場する「飛び出す絵本」を読んでいるかのような感覚だった。
確かにジャン=ピエール・ジュネ監督の世界観を彷
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.0

日本が買付した情報を得てから3年半。
満を持しての2020年最後となる劇場鑑賞をこの作品で締め括る。
物語は有るようで無いような、牧歌的とでも言うのか聖書の一章を現代劇として観たような感覚に(物語の実
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞。
セドリック・クラピッシュは好きな監督のひとり(特に「グザヴィエ」青春三部作がお気に入り)。
クラピッシュ監督作はどれも人間味があって好きだ。
今回は内面に想いを抱える男女2人がそれを克服す
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

5.0

劇場鑑賞。
ものすごーーーく楽しかった!
鑑賞後の多幸感が半端なくて心の中でスタンディングオベーションしたくなる気分だった。
監督がライアン・マーフィーなだけに『Glee』に通じる空気感だったり(今に
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ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「シラノ・ド・ベルジュラック」(2019年製作の映画)

4.8

劇場鑑賞。
喜怒哀楽の感情を縦横無尽に表現するジェームズ・マカヴォイの揺るぎない演技力にただただ圧倒され自分の心を幸福感で満たしてくれた。
格好良くて可愛くて…今までもこれからも世界で一番好きな俳優で
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100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)

4.5

初日劇場鑑賞。
お目当ては『ヴィンセントは海へ行きたい』で好きになった監督兼主演のフロリアン・ダーヴィト・フィッツ(パウル・コナスキー役)。
実話にインスパイアされた物語でちょっと浮世離れした描写もあ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

5.0

劇場鑑賞。
豪華俳優陣の共演による見事なアンサンブル(最大のお目当てはジョセフ・ゴードン=レヴィット)。
それだけでゾクゾクとさせられる。
頭脳が要るアーロン・ソーキン(監督兼脚本)作品なので畳み掛け
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.0

劇場鑑賞。
お目当ては主演のルカ・マリネッリ。
ジャック・ロンドンの自伝的要素ある映画と言うよりは抽象的に描かれた文学風味な作品だった。
まるで4時間あるTVミニシリーズの内、2時間を編集して凝縮した
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.8

初日劇場鑑賞(入場者先着「ドラン監督のポートレート」ポストカード付き)。
グザヴィエ・ドラン監督の新境地、となるのか。
或いは『胸騒ぎの恋人』路線の復活、となるのか。
誰かに気に掛けてもらえることの大
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

丁度2ヶ月ぶりとなる劇場鑑賞。
大好きなクリストファー・ノーラン監督作を劇場で体感しない訳にはいかない。
本国版も日本版も予告編をほぼ見ずにキャストだけ知っての初日IMAXデジタル版にて鑑賞。
よくよ
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

5.0

満を持しての初日劇場鑑賞。
世界で一番好きな監督であるフランソワ・オゾンの『婚約者の友人』に次ぐ「静」の側の物語。
実際に起きた事件をもとに真正面から真摯に描いていく。
3人の男優を軸にリレー形式で語
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

偶然にも雨降る天気の中での初日劇場鑑賞。
ウディ・アレン監督らしい作風で結末は読めてしまうけれど、他愛なくほのぼのとしたテイストで楽しめた。
実生活のティモシー・シャラメはこんな感じなのかなぁ、と想像
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

5.0

劇場鑑賞(2020年下半期第1本目)。
ペドロ・アルモドバル監督作の何が好きか、と言えば鮮やかな原色で彩られた映像の美しさに多幸感を得られるところ。
アルモドバル監督作の良さを理解できるようになったの
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.5

初日劇場鑑賞。
敢えて事前情報を入れたくなかったこともあり『SKIN 短編』は未見。
長編は実録ドキュメンタリー風な仕上がりで、主人公がなぜレイシストに成らざるを得なかったのか、なぜ脱退しようと思い立
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

4.5

初日劇場鑑賞。
理系ではないので専門用語を噛み砕くのにやや苦戦したけれど、手堅く丁寧に綴られる物語はとても見応えがあったと思えるし、何よりも「電流戦争」の如く演者の「演技合戦」を大いに楽しむことができ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

初日劇場鑑賞。
製作発表から今日まで待ち焦がれていた作品をようやく鑑賞できただけで感無量。
こちらの期待を軽く上回る秀逸な仕上がりで大満足する読後感に。
米国文学の古典的名作を現代人にも共鳴し易いよう
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

5.0

劇場鑑賞。
ものすごくハードで鑑賞後にはぐったりとしてしまったけれど、復讐劇だけではなく主人公に“気付き”を与える物語でもあり、観客に力強く訴えかけてくる見応えある作品だった。
差別を受ける者が違う者
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

4.0

久しぶりの映画鑑賞は劇場鑑賞できなかったこの作品を。
…今の時代にアップデートされていて素直に楽しかった!
この鬱々とした状況下で見るには元気をもらえて本当にいい。
3人のエンジェルは誰もが好印象だっ
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

3.5

劇場鑑賞。
“ソン・ラン”が何かも知らず(恥ずかしながら人の名前だと思い込んでいた)、本国版ポスターを見て直感で鑑賞。
どことなく『ブエノスアイレス』(或いは『WEEKEND ウィークエンド』)を思い
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

初日劇場鑑賞。
絵画的な映像美かつ舞台劇を鑑賞しているかのような台詞の応酬が良かったけれど、これまでフランス語で見続けてきたグザヴィエ・ドラン監督作の英語版ダイジェスト的な既視感が否めなかったことも事
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

ようやくの劇場鑑賞。
「完璧」の一言に尽きる。
それ以外に言葉が出ない感。
感想を述べるよりも「とにかく観て」と伝えたくなる。
前半と後半のバランスが絶妙で、落としどころも最高。
悲哀に満ち溢れた傑作
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

5.0

劇場鑑賞。
恥ずかしながらジョージアの内情と舞踊について無知だったのだけれど、とてもとても良かった。
ひとりの青年が自我に目覚め自立するまでの心の成長記を描く物語であったな、と。
「男らしく」とは本来
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

4.5

劇場鑑賞。
本国公開時からずっと観たかった作品をようやく。
厳格なコミュニティ。
「女性は結婚して子を受け継ぐこと」が幸せとされる思想。
粛々と描かれていく物語に秘められる情熱。
台詞が最小限に留めら
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

5.0

満を持しての初日劇場鑑賞(シネマスコープ版)。
ファーストシーンの草木からラストシーンの草木まで見事なまでに一貫して表現する手腕に脱帽。
仰々しさや感情論ではなく静かに淡々と戦場での日常を訴えかけてく
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母との約束、250通の手紙(2017年製作の映画)

5.0

初日劇場鑑賞。
ロマン・ガリの自伝的映画と言うよりは壮大なる大河ロマン的なものを感じさせる作品だった。
母とひとり息子の関係性が無償に思えるか過剰に感じるかは観た人の育った環境で受け止め方が変わってく
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

5.0

TVシリーズは吹き替え派だったので、吹替版で劇場鑑賞。
正に「完璧」・・・!
よく練られた新しい物語に「美」の洪水が自分の心を幸福感へと導いてくれて大満足の結果に。
登場人物全員との再会が余りに嬉しす
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