のうこさんの映画レビュー・感想・評価

のうこ

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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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岸井ゆきののあのキャラはそんなタマじゃないだろ。足踏んできた対戦相手にその辺で偶然会って、「ありがとうございました」じゃねーよ。あの女と会った瞬間にぶん殴るぐらいの説明不要の闘志が映画の前半に見えたの>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

所感
常に自らの中に矛盾を抱え、自己批判をし続けた作家の集大成。決して自己模倣ではない。積み木を積み上げて遊んでるだけなのに神様かのように塔の上に住んでいるあの老人のように、宮崎駿は自らが生み出してき
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おかえり(1996年製作の映画)

3.8

リヴェット特集の後、頭の中をかき乱されたまま渋谷の人ごみの中を歩いてて吐き気がしていたところ見たが、そのせいか何か一種のセラピーのような映画に見えてしまった。

ピアニストだった上島美穂の指先の動きは
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

トビーマグワイヤが出てくるとこはさすがに泣いた。悪役を「治療」しようとするプロットはいかにも現代らしいが、欺瞞に満ち溢れていて笑った。主人公たちの都合の良いように「治療」されて元の世界に戻された彼らは>>続きを読む

れいこいるか(2019年製作の映画)

5.0

製作費は250万円らしい。この映画の製作費の3000倍お金をかけるとハウスオブグッチができて、8000倍お金をかけるとスパイダーマンの新作ができる。ハウスオブグッチがこの映画の3000倍面白いわけでも>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

バカは死ななきゃ治らない。人間は死ぬほどアホで愛しいと思える映画だった。さすがに馬鹿すぎないかと思いながら、コロナ禍で似たようなことになってたのを思い起こして、怖くなった。

逃げた女(2019年製作の映画)

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ホン・サンスはこの手法でやれば、なんでもありだなと思った。

ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

空間と時間がねじ曲がった認知症の男の世界を描く室内劇。静物のショットが時間の流れを分断する。窓から刺す光の変化がかろうじて時間の流れを感じさせてくれる。主体と客体が混在した世界はまさしく映画という感じ>>続きを読む

愛の狩人(1971年製作の映画)

3.0

大学生から成人しておじさんになっていくまで、理想の女を追い求める男の話。と見せかけて付き合ってく女の人たちをことごとく傷つけて破滅させていく。終盤今まで付き合ってきた女のスライドショーを面白半分に自分>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

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クソ。これで映画監督名乗ってるんだから逆にその図太さを尊敬するレベル。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

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今泉力哉はどこに行くんだろうか。割とちゃんと映画館で見てるがサッドティー以来何もはまらない。映画のことなんかどうでもいいのかな。

何者(2016年製作の映画)

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いつも思うが、こういう人の二面性をたっぷり時間かけて見せて、人の本性を描きましたみたいなフィクションを作るやつはどうかしてる。ツイッターも使って現代映画っぽくしてるが見せ方が古い。80分ぐらい使ってお>>続きを読む

猟人日記“狼”(1977年製作の映画)

3.0

19世紀のロシアの農奴制のもと、領主の森番を務める主人公とその娘の話。森やそこで生きている生き物の環境の描写はかなり頑張っているが、二人は森の外に出ず、森にやってくる侵入者のも普通なので、いまいち盛り>>続きを読む

切られたパンに(1968年製作の映画)

3.5

恋人の元から突然姿を消し、街中で野垂れ死んだ男のことを、そうとも知らずにひたすら思い続ける女の話。
現在はモノクロ、過去はカラーになっており、二人の楽しかった思い出が街の中のあらゆる場所で挿入されてい
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乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

5.0

田中絹代の濡れた髪と彼女の周りに常に漂う霧、湿気が女の色気と死に近づいていく不気味さを際立たせる。乳がんになった後、女友達の家の風呂場でなくなった乳房を見られ、あっけらかんとその友達にあなたの夫が浸か>>続きを読む

テンション(1949年製作の映画)

3.3

自分の妻がいつ浮気するんじゃないかと心配でいられない、24時間営業のドラッグストアで働く男が主人公。
朝方仕事が終わり、妻が部屋にいないのではないかと心配になりながら部屋に入るカットの反復。一回目は寝
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透明人間 犯せ!(1978年製作の映画)

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透明人間の動きは当たり前だが撮れないので、カメラのパンやらなんやらで動きをつけて見せるのは簡単だが、布団をかぶせたり、スリッパ履いたり、コンドームつけたりして、それなりにちゃんと見せてる。(カーペンタ>>続きを読む

おとし穴(1948年製作の映画)

3.5

繰り返しの日常から脱却したいディックパウエルとその妻ジェーンワイアット。いつもと同じように妻が運転する車で、働いている保険会社まで送られる。探偵レイモンドバーからの報告をうけ、リザベススコットの家を訪>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.5

エレベーターの切り返し、盲人と車の衝突は最高。昇開橋のシーンなどアクションのアイデアは尽きないし、お話も停滞しない。にしても可動橋って色んな種類があることをwikiで知った。

ビー・バップ・ハイスクール(1985年製作の映画)

3.8

今さら見たがなめてた、傑作。後半の方で電車の運転中に、ドアが開き、人が電車から川に転落するまでワンカットのショット(電車の車内から撮っている)があり度肝を抜かれた。アクションのアイデアがいちいち面白い>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.4

仲里依紗の「窃視」の撮り方がド下手で笑ったが、2回目の疾走、趣里の「バイト始めたら裸になっちゃったんだもん」は素晴らしい。屋上で不必要にいったりきたりするカメラはうざい。ロケーションは良い。16mmフ>>続きを読む

羽織の大将(1960年製作の映画)

3.5

桂小金治の事故シーンについて。
映画における人物が道路を横断するシーンは観るたびにひやひやするものだが、桂小金治は例によって、あっさりと車に轢き殺される。映画の冒頭、道路側を歩くフランキー堺の横から車
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ガザの友人への手紙(2018年製作の映画)

-

よくわからない。映画ばかり見てないで政治のことも勉強しないといけないなと感じさせる30分でした。

エルサレムの路面電車(2018年製作の映画)

5.0

この映画が2点台でボヘミアンが4.4なのは意味がわからないので、5点にしとく。街映画。路面電車内での何組かの乗客のやりとりをオムニバス的に見せていく、ほぼ1エピソード1カットものだが、人物の画面外への>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.3

主人公がめちゃくちゃ単細胞なおかげで、ギャグもストーリーもキレがいい。高級レストランにいきなり入って、客の料理を急に食べたかと思うと、ロブスターの入った水槽に浸かりだすという突発的な行動がめちゃくちゃ>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.0

全体的に薄い。フレディマーキュリーのライヴエイドまでの人生をダイジェストで見せられる感じ。

夜明け(2019年製作の映画)

2.0

今日見た中で1番つまらない映画。省略もへったくれもあったもんではないので全部撮ってしまう。だから長い。柳楽くんにこんな演技させるんかという場面もちらほらあった、

シベル(2018年製作の映画)

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そこそこ楽しめた。寓話的。ただ、監督としては口笛で会話するから映画的みたいな認識みたいなんだが、それ字幕で全部出してたら、見てる側としたら言語と同じ次元になるんですが。。。

8人の女と1つの舞台(2018年製作の映画)

3.3

序盤の物語の起こりを描写していく様が凄まじい。えげつない速度で、あくまでも画で観客に状況を把握させようとしており、序盤の主演女優二人の対立などをその付き人の視線やらなんやらだけで見せてしまっている。た>>続きを読む

川沿いのホテル(2018年製作の映画)

3.0

まあまあ。ここまで「家族」が全面に押し出されたホンサンス作品は他にないだろう。というかこれまでホンサンス映画でディゾルブすることなんてあったっけ。登場人物がアイコス吸ってること自体すごい新鮮に感じてし>>続きを読む

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